書見しよけん)” の例文
かれ書見しよけんは、イワン、デミトリチのやうに神經的しんけいてきに、迅速じんそくむのではなく、しづかとほして、つたところ了解れうかいところは、とゞまり/\しながらんでく。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
按ずるに、蛾蛾同韻ががどうゐん(五何反)なれば相通あひつうじて往々わう/\書見しよけんす。きやうきやうに作るすこぶ異体ゐていなり。
そは今書かずさふらふ。千きんおもりこの日より我胸を押すとたゞ知り給へ。昼前ベツカ夫人に誘はれ私は甲板かふばんに出でてとう椅子の上の一人ひとりとなり申しさふらふ。安達様夫婦もかたはらにて書見しよけんなど遊ばしられさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
うへなき滿足まんぞくもつ書見しよけんふけるのである、かれ月給げつきふ受取うけとると半分はんぶん書物しよもつふのにつひやす、の六りてゐるへやの三つには、書物しよもつ古雜誌ふるざつしとでほとんどうづまつてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
按ずるに、蛾蛾同韻ががどうゐん(五何反)なれば相通あひつうじて往々わう/\書見しよけんす。きやうきやうに作るすこぶ異体ゐていなり。
いへにゐるときいつよこになつては、猶且やはり書見しよけんけつてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)