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改竄
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かいざん
ふりがな文庫
“
改竄
(
かいざん
)” の例文
かつこの一篇は初めからデッサンのつもりで書いたゆえ、如何に
改竄
(
かいざん
)
補修を加えてもデッサンは
終
(
つい
)
にデッサンたるを免がれない。
二葉亭四迷の一生
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
その
建築
(
けんちく
)
が
日本
(
にほん
)
に
輸入
(
ゆにふ
)
せられて、しかも
純木造
(
じゆんもくざう
)
に
改竄
(
かいざん
)
されたのは、やはり
材料
(
ざいれう
)
と
國民性
(
こくみんせい
)
とのためで
地震
(
ぢしん
)
を
考慮
(
かうりよ
)
したためではない。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
この物語は仏在世既にあまねく俗間に歌われ種々の増補と
改竄
(
かいざん
)
を受けたのだから、和漢の所伝が現在インドの諸本と異処多きはそのはずだ。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
だから史実を勝手に
改竄
(
かいざん
)
した罪は、あの小説を書いた自分になくして、
寧
(
むし
)
ろあの小説を非難するブルヂヨア自身にあつたと云つて
差支
(
さしつか
)
へない。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彦三郎が
座頭
(
ざがしら
)
の位地と人気を
恃
(
たの
)
んで、脚本
改竄
(
かいざん
)
の我儘を主張したが為である。彦三郎といえども黙阿弥には敵し得ない。
寄席と芝居と
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
『
下谷叢話
(
したやそうわ
)
』ハ
初
(
はじめ
)
下谷のはなしト題シテ大正
甲子
(
かっし
)
ノ初春ヨリ
初稿
(
しょこう
)
ノ前半ヲ月刊ノ一雑誌ニ連載シタリシヲ同年ノ冬
改竄
(
かいざん
)
スルニ当リテ
斯
(
か
)
クハ改題セシナリ。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ただ古典の演奏にどれだけ正直であるか、またどれだけの
改竄
(
かいざん
)
変更が行われているかが問題になるのである。
名曲決定盤
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
、
野村長一
(著)
国史の認識が喧しくなればなる程、一定の国史史料は封鎖されねばならず、古典的文献そのものが
改竄
(
かいざん
)
されたり否定されたりしなければならなくなって来ているのだ。
科学的精神とは何か:――日本文化論に及ぶ――
(新字新仮名)
/
戸坂潤
(著)
そのさい作者は、この長編の全部にわたって、至るところに多少
改竄
(
かいざん
)
の筆を加えている。
ジャン・クリストフ:02 改訳について
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
、
ロマン・ロラン
(著)
ベースボールいまだかつて訳語あらず、今ここに
掲
(
かか
)
げたる訳語はわれの創意に
係
(
かか
)
る。訳語
妥当
(
だとう
)
ならざるは自らこれを知るといえども
匆卒
(
そうそつ
)
の際
改竄
(
かいざん
)
するに
由
(
よし
)
なし。
君子
(
くんし
)
幸に
正
(
せい
)
を賜え。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
そのためには戸籍面も
改竄
(
かいざん
)
して、生きながら母は、死亡しているのかも知れません。
仁王門
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
トルストイはその秋ただちにこの物語の筆を染め、
爾来
(
じらい
)
四年間に、幾度となく
改竄
(
かいざん
)
推敲
(
すいこう
)
を重ねた後、ようやく本篇の発表機関となった『ユリエフ記念文集』の編纂者の手に渡されたのであった。
クロイツェル・ソナタ:02 解題
(新字新仮名)
/
米川正夫
(著)
今さらに一句一章を
改竄
(
かいざん
)
してみたところでどうしようもないようである。
現代茶人批判
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
しかもそれらはいずれも原作そのままを上演されたのではなく、みな在来の狂言作者の
改竄
(
かいざん
)
を経たのである。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
改竄
(
かいざん
)
するしないは格別大問題だと心得てゐないが、事実としてこの機会にこれだけの事を発表して置く。
澄江堂雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『日和下駄』は大正三年夏のはじめころよりおよそ一歳あまり、月々雑誌『三田文学』に連載したりしを、この度
米刃堂
(
へいじんどう
)
主人のもとめにより
改竄
(
かいざん
)
して一巻とはなせしなり。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
また
有名
(
いうめい
)
なる九
州
(
しう
)
の
有明灣
(
ありあけわん
)
を
理由
(
りいう
)
なしに
改竄
(
かいざん
)
して
島原灣
(
しまはらわん
)
などとゝなへてゐるものもある。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
勿論予はこの遺書を
公
(
おほやけ
)
にするに当つて、幾多の
改竄
(
かいざん
)
を施した。
譬
(
たと
)
へば当時まだ授爵の制がなかつたにも関らず、後年の称に従つて本多子爵及夫人等の名を用ひた如きものである。
開化の殺人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
両者の混同より起る損害は一は古きものを破損し一は新しきものの発達を阻害すればなり。例へば江戸演劇の旧脚本を取り来りてこれを
改竄
(
かいざん
)
するが如きその罪これより大なるはなし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
“改竄”の意味
《名詞》
不当に利益を得るために、文面を故意に変えること。
(出典:Wiktionary)
“改竄”の解説
改竄(かいざん、en: falsification, faking, alteration)は、文書、記録等の全部又は一部が、本来なされるべきでない時期に、本来なされるべきでない形式や内容などに変更されること、すること、をいう。故意の場合も過失の場合もともに含み、悪意の有無を問わない。
(出典:Wikipedia)
改
常用漢字
小4
部首:⽁
7画
竄
漢検1級
部首:⽳
18画
“改”で始まる語句
改
改悛
改易
改札口
改刪
改良
改革
改造
改代町
改名