旧字:搖籃
爾来最後まで同所長事務取扱の職に留まってこの揺籃時代の研究所の進展に骨折っていた。昭和二年には帝国学士院会員となった。
かようにして私は、個性が揺籃と共に私に贈られた贈物ではなく、私が戦いをもって獲得しなければならない理念であることを知った。
それは揺籃のようにかすかにうごめいていた。暖かくて、脂粉の香に満ちていた。そこにも無数のにこやかな美しい顔が横たわっていた。
中欧に独歩の地位を占めているドイツ国民の揺籃をのぞくと同時に、世界人類の空想と道徳との源泉を汲むことのできるのをうれしく思う。
伊太利亜の地に尚華やかに語り伝へられるマストリリの英雄的な伝記がやがてシドチの強靭な決意を育てた揺籃の唄の一節であつたかも知れない。
“揺籃”の意味
“揺籃(ゆりかご)”の解説
ゆりかご(揺り籠)は、幼児・乳幼児を収めてあやすための道具(家具・容器・寝具)である。揺籃(ようらん)ともいう。英名:cradle
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)