手違てちが)” の例文
せんものと思ひ居たりしをりから不※目違めちがひの品を買込かひこみみす/\損毛をなせしが始にて二三度打續うちつゞき商ひの手違てちがひより松右衞門は心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かくて十年、家附きの娘は気兼もなく、娘時代と同様、物見遊山ものみゆさんに過していたが、かたむく時にはさしもの家も一たまりもなく、わずかの手違てちがいから没落してしまった。
明治美人伝 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
すこしの手違てちがひに突入つきいつてつてかゝり、山上さんじやう大激論だいげきろんはじまり、警務長けいむちやう郡長ぐんちやう代議士だいぎしなどがなかつて、かくゆがみなりの圓滿ゑんまん?にきよくむすび、一中止ちうしして發掘はつくつつゞけることとなつたが
討取は公儀の方がすむまじと云へば平左衞門呵々から/\と打笑ひ扨々さて/\夫では何の謀計はかりごとも行ひ難しよく思召おぼしめしても御覽あるべし先渠等かれら盜賊たうぞくの事故召捕めしとらんと致せし所手向てむかひ仕つり候故よんどころなく討取候と申に何のわけの候べき萬一此事このこと手違てちがひに成し處が半知はんち思召おぼしめさば公事は勝なりと言を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)