手當てあた)” の例文
新字:手当
見付手當てあたり次第に掻浚かきさらもとし道より出行けりお菊は盜賊たうぞくの立去るを見てやがて家内を起せしかば利兵衞りへゑ始め走來りて庭にお竹が殺され居るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それでもおほきな建物たてもの燒盡せうじんするには時間じかんえうした。あひだ村落むらもの手當てあた次第しだい家財かざいつてれを安全あんぜん地位ちゐうつした。てんおい白晝はくちう動作どうさ敏活びんくわつ容易よういであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
あいちやんがこのことひとはなさうとめるうちに、料理人クツク圍爐裏ゐろりから肉汁スープなべはづして、手當てあた次第しだいなにはじめました、公爵夫人こうしやくふじんとゞほどでしたから無論むろんぼツちやんにもあたりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)