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悉皆
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みな
ふりがな文庫
“
悉皆
(
みな
)” の例文
十か二十か
悉皆
(
みな
)
とは
言
(
い
)
はず
唯
(
たゞ
)
二
枚
(
まい
)
にて
伯父
(
おぢ
)
が
喜
(
よろこ
)
び
伯母
(
おば
)
が
笑顏
(
ゑがほ
)
、三
之
(
の
)
助
(
すけ
)
に
雜煮
(
ぞうに
)
のはしも
取
(
と
)
らさるゝと
言
(
い
)
はれしを
思
(
おも
)
ふにも、
何
(
ど
)
うでも
欲
(
ほ
)
しきは
彼
(
あ
)
の
金
(
かね
)
ぞ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
なーる
程
(
ほど
)
、にこやかで
頬
(
ほゝ
)
の
膨
(
ふく
)
れてゐる
所
(
ところ
)
なんぞは
大黒天
(
だいこくてん
)
の
相
(
さう
)
があります、それに
深川
(
ふかがは
)
の
福住町
(
ふくずみちやう
)
の
本宅
(
ほんたく
)
は
悉皆
(
みな
)
米倉
(
こめぐら
)
で
取囲
(
とりまい
)
てあり、
米俵
(
こめだはら
)
も
積揚
(
つみあげ
)
て
在
(
あ
)
るからですか。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あなた、石炭がもう
悉皆
(
みな
)
になりましたのよ。どうぞ
正午
(
ひる
)
までに宅に届けて呉れるやうに電話を
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ぢれも肝も
悉皆
(
みな
)
おさまりて、思ひ出してさへ魂のふらつく樣な事が御座んす、とは又何ぞと問へば、
身邊
(
あたり
)
の新聞をつきつけて、夫れ此處に、と指さすは新の字
花ごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
愛嬌
(
あいきやう
)
もありなか/\
大腹
(
おほつぱら
)
な
仁
(
ひと
)
です、
布袋和尚
(
ほていをしやう
)
に
縁
(
えん
)
があるのは
住居
(
すまゐ
)
が
悉皆
(
みな
)
寺
(
てら
)
です、
殊
(
こと
)
に
彼程
(
あれほど
)
に
成
(
な
)
るまでには、
跣足
(
はだし
)
で流れ川を
渡
(
わた
)
る
様
(
やう
)
な
危
(
あやふ
)
い事も
度々
(
たび/\
)
有
(
あ
)
ツたとさ、遊ぶ時には
大袋
(
おほぶくろ
)
を
広
(
ひろ
)
げる事もあり
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
しかも口づから承知して置きながら十日とたゝぬに
耄
(
まう
)
ろくはなさるまじ、あれ彼の懸け硯の引出しにも、これは手つかずの分と一ト束、十か二十か
悉皆
(
みな
)
とは言はず唯二枚にて伯父が喜び伯母が笑顏
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しかも口づから承知して置きながら十日とたたぬに
耄
(
もう
)
ろくはなさるまじ、あれあの懸け
硯
(
すずり
)
の引出しにも、これは手つかずの
分
(
ぶん
)
と一ト束、十か二十か
悉皆
(
みな
)
とは言はず唯二枚にて伯父が喜び伯母が
笑顔
(
ゑがほ
)
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“悉皆”の意味
《形容動詞》
悉皆(しっかい)
残すところ無く、すっかり、ことごとく。
(出典:Wiktionary)
悉
漢検準1級
部首:⼼
11画
皆
常用漢字
中学
部首:⽩
9画
“悉皆”で始まる語句
悉皆屋
悉皆成仏
悉皆浄尽