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御閑
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おひま
ふりがな文庫
“
御閑
(
おひま
)” の例文
三日目の
日暮
(
ひくれ
)
に下女が使に来て、
御閑
(
おひま
)
ならば、旦那様と奥さまと、それから若旦那様に是非今晩御遊びにいらっしゃるようにと云って帰った。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一
筆
(
ぴつ
)
申入候
(
もうしいれそろ
)
過日御約束
致置候
(
いたしおきそろ
)
中川漁船
行
(
こう
)
の儀は来月四日と
致度
(
いたしたく
)
就
(
つい
)
ては釣道具
大半
(
なかば
)
破損致し
居候間
(
おりそろあいだ
)
夜分にても
御閑
(
おひま
)
の節
御入来之上
(
ごじゅらいのうえ
)
右釣道具
御繕
(
おんつくろ
)
い直し
被下候様奉願上候
(
くだされたくねがいたてまつりそろ
)
。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「もし、
御閑
(
おひま
)
ならば、小野さんにいっしょに行っていただいて
勧工場
(
かんこうば
)
ででも買って来いと申しましたから」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ことさらに平気と愉快を等分に加味した顔をして「それは面白いでしょうしかし……」「御勉強で御忙しいでしょうが今度の土曜ぐらいは
御閑
(
おひま
)
でいらっしゃいましょう」
自転車日記
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
二日
(
ふつか
)
は
雪
(
ゆき
)
が
降
(
ふ
)
つた
丈
(
だけ
)
で
何事
(
なにごと
)
もなく
過
(
す
)
ぎた。
三日目
(
みつかめ
)
の
日暮
(
ひくれ
)
に
下女
(
げぢよ
)
が
使
(
つかひ
)
に
來
(
き
)
て、
御閑
(
おひま
)
ならば、
旦那樣
(
だんなさま
)
と
奧
(
おく
)
さまと、
夫
(
それ
)
から
若旦那樣
(
わかだんなさま
)
に
是非
(
ぜひ
)
今晩
(
こんばん
)
御遊
(
おあそ
)
びに
入
(
い
)
らつしやる
樣
(
やう
)
にと
云
(
い
)
つて
歸
(
かへ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
寒月君はもう
善
(
い
)
い加減な時分だと思ったものか「どうも好い天気ですな、
御閑
(
おひま
)
ならごいっしょに散歩でもしましょうか、旅順が落ちたので市中は大変な景気ですよ」と
促
(
うな
)
がして見る。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから二三
日
(
にち
)
して、たしか
七日
(
なぬか
)
の
夕方
(
ゆふがた
)
に、また
例
(
れい
)
の
坂井
(
さかゐ
)
の
下女
(
げぢよ
)
が
來
(
き
)
て、もし
御閑
(
おひま
)
なら
何
(
ど
)
うぞ
御話
(
おはなし
)
にと、
叮嚀
(
ていねい
)
に
主人
(
しゆじん
)
の
命
(
めい
)
を
傳
(
つた
)
へた。
宗助
(
そうすけ
)
と
御米
(
およね
)
は
洋燈
(
らんぷ
)
を
點
(
つ
)
けて
丁度
(
ちやうど
)
晩食
(
ばんめし
)
を
始
(
はじ
)
めた
所
(
ところ
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それから二三日して、たしか
七日
(
なぬか
)
の夕方に、また例の坂井の下女が来て、もし
御閑
(
おひま
)
ならどうぞ御話にと、
叮嚀
(
ていねい
)
に主人の命を伝えた。宗助と御米は
洋灯
(
ランプ
)
を
点
(
つ
)
けてちょうど
晩食
(
ばんめし
)
を始めたところであった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
閑
常用漢字
中学
部首:⾨
12画
“御閑”で始まる語句
御閑暇
御閑役