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律義者
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りちぎもの
ふりがな文庫
“
律義者
(
りちぎもの
)” の例文
律義者
(
りちぎもの
)
の主翁は
己
(
じぶん
)
の家の客を恐ろしい処へやって、もし万一のことがあっては
旅籠
(
はたご
)
としての
瑕
(
きず
)
にもなると思ったので
強
(
し
)
いて止めようとした。
山寺の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
忠右衛門
忠真
(
ただざね
)
は、親類じゅうでの、
律義者
(
りちぎもの
)
で通っていた。元禄の世の、この変りようにも変らない、典型的な旧態人であった。
大岡越前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堀尾君と違って、勤め
大切
(
だいじ
)
の
律義者
(
りちぎもの
)
、上役を神さまのように敬う男だから、堀尾君の失業を当然のことゝして、その折
負けない男
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
主人
(
しゆじん
)
の
内儀
(
かみ
)
さんは一
應
(
おう
)
被害者
(
ひがいしや
)
へ
噺
(
はなし
)
をつけて
見
(
み
)
た。
被害者
(
ひがいしや
)
の
家族
(
かぞく
)
は
律義者
(
りちぎもの
)
で
皆
(
みな
)
激
(
げき
)
し
切
(
き
)
つて
居
(
ゐ
)
る。七十ばかりに
成
(
な
)
る
被害者
(
ひがいしや
)
の
老人
(
ぢいさん
)
が
殊
(
こと
)
に
頑固
(
ぐわんこ
)
に
主張
(
しゆちやう
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「明智先生、それは何かのお思いちがいでしょう。この門野は親の代からわしの店につとめている
律義者
(
りちぎもの
)
です。この男が二十面相だなんて、そんなはずはございません。」
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
曰ふ、
將
(
しやう
)
を
斬
(
き
)
り
旗
(
はた
)
を
搴
(
と
)
るは、氣盛なる者之を能くす、而かも
眞勇
(
しんゆう
)
に非ざるなり。
孤城
(
こじやう
)
を
援
(
えん
)
なきに守り、
孱
(
せん
)
主を衆
睽
(
そむ
)
くに
保
(
たも
)
つ、
律義者
(
りちぎもの
)
に非ざれば能はず、故に眞勇は必ず
律義者
(
りちぎもの
)
に出づと。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
小心な
律義者
(
りちぎもの
)
で、病毒に感染することを
惧
(
おそ
)
れたのと遊興費が
惜
(
お
)
しくて、宮川町へも
祇園
(
ぎおん
)
へも行ったことがないというくらいだから、まして教師の分際で競馬遊びなぞ出来るような男ではなかった
競馬
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
それでも彼の
律義者
(
りちぎもの
)
であることに変りはなかった。
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
東
律義者
(
りちぎもの
)
の子沢山
東西伊呂波短歌評釈
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
「女房を貰って大勢の子供を育てる
律義者
(
りちぎもの
)
は独身でいて人口論をやる奴よりも余計社会に貢献するというのさ」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
律義者
(
りちぎもの
)
の子だくさん、という
諺
(
ことわざ
)
のように、この国の特徴は、どこの軒からも
嬰
(
あか
)
ン
坊
(
ぼう
)
の声がよくすることである。その頃、浜松、岡崎を通る旅人がきっということは
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
律義者
(
りちぎもの
)
の子沢山というが、この男も、まだ三十六というのに、子どもは四人もかかえている。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
律
常用漢字
小6
部首:⼻
9画
義
常用漢字
小5
部首:⽺
13画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“律義”で始まる語句
律義
律義人
律義顔
律義一遍