“忠真”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ただざね60.0%
ただまさ20.0%
たゞざね20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漂泊、遊歴の人——といっても、それ以前には、小倉の小笠原右京大夫忠真ただざねに知遇を得、かなり久しくとどまっていたらしい。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「本多忠真ただまさどの、成瀬正義なるせまさよしどの始め、その手勢八百余人の将士、信玄の旗本めがけて深入りされ、数千の重囲におちて、生き還ったもの幾名もございませぬ」
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時の吏の収賄である。わたくしは此汚吏の長官の誰なるかを検して見た。此年の役人武鑑に箱根の関所番として載せてあるのは、相模国小田原の城主大久保加賀守忠真たゞざねであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)