“りちぎもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
律義者64.7%
律儀者29.4%
律気者5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忠右衛門忠真ただざねは、親類じゅうでの、律義者りちぎもので通っていた。元禄の世の、この変りようにも変らない、典型的な旧態人であった。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふと視線が合うと、蝶子は耳の附根つけねまで真赧まっかになったが、柳吉は素知らぬ顔で、ちょいちょい横眼よこめを使うだけであった。それが律儀者りちぎものめいた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
律気者りちぎもののダニーラが町の外で癩病やみを見つけ、愛とキリストの名において彼に食物を与え、また温めてやるというのがある。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)