“律儀者”の読み方と例文
読み方割合
りちぎもの100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
律儀者りちぎものの音松は、スッカリ興奮して、全身に汗を掻くばかり、やたらに額部ひたいをたたみにこすりつけて、何かモゴモゴ言っていると
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
ふと視線が合うと、蝶子は耳の附根つけねまで真赧まっかになったが、柳吉は素知らぬ顔で、ちょいちょい横眼よこめを使うだけであった。それが律儀者りちぎものめいた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
ジガ蜂にくらべるとただ善良な律儀者りちぎものにしか見えなかつたし、山賊のやうな熊蜂は鈍重な愛嬌者あいけうものであつた。
ジガ蜂 (新字旧仮名) / 島木健作(著)