トップ
>
府
>
ふ
ふりがな文庫
“
府
(
ふ
)” の例文
越前
(
ゑちぜん
)
の
府
(
ふ
)
、
武生
(
たけふ
)
の、
侘
(
わび
)
しい
旅宿
(
やど
)
の、
雪
(
ゆき
)
に
埋
(
うも
)
れた
軒
(
のき
)
を
離
(
はな
)
れて、二
町
(
ちやう
)
ばかりも
進
(
すゝ
)
んだ
時
(
とき
)
、
吹雪
(
ふゞき
)
に
行惱
(
ゆきなや
)
みながら、
私
(
わたし
)
は——
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
ひました。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
私
(
わたくし
)
は
端
(
はし
)
なくも、
昨夜
(
ゆふべ
)
ローマ
府
(
ふ
)
からの
滊車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
で
讀
(
よ
)
んだ『
小公子
(
リツトルロー、トフオントルローイ
)
』といふ
小説
(
せうせつ
)
中
(
ちう
)
の、あの
愛
(
あい
)
らしい/\
小主人公
(
せうしゆじんこう
)
を
聯想
(
れんさう
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
太玄
(
たいげん
)
の
閽
(
もん
)
おのずから
開
(
ひら
)
けて、この
華
(
はな
)
やかなる姿を、
幽冥
(
ゆうめい
)
の
府
(
ふ
)
に吸い込まんとするとき、余はこう感じた。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けふこのミュンヘンの
府
(
ふ
)
に来て、しばし美術学校の『アトリエ』借らむとするも、
行李
(
こり
)
の中、唯この
一画藁
(
いちがこう
)
、これをおん身ら師友の間に
議
(
はか
)
りて、成しはてむと願ふのみ。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
いまから十余年前までの村上氏というものは、北信濃一円を威令して、
坂城
(
さかき
)
の
府
(
ふ
)
、
葛尾
(
くずのお
)
の城を中心に、祖先鎮守府将軍源頼義の一族が
末裔
(
まつえい
)
として、誰も仰ぎ敬う位置に栄えていたものである。
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
疑在
二
広寒清虗府
一
疑うらくは
広寒清虚
(
こうかんせいきょ
)
の
府
(
ふ
)
に
在
(
あ
)
るかと
礫川徜徉記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“府”の意味
《名詞》
役所。
(出典:Wiktionary)
府
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
“府”を含む語句
冥府
国府
首府
大府
国府津
政府
幕府
府中
甲府
別府
出府
國府
根府川石
費府
羅府
大名府
太宰府
衛府
国府台
開府
...