“帶(さ)” の例文
新字:帯
平生(へいぜい)は一本(ぽん)きり帶(さ)してゐないけれども、二本帶(ほんさ)して歩(ある)く資格(しかく)を有(も)つてゐて、與力(よりき)や京武士(みやこぶし)の後(あと)へ廻(まは)らなくてもいいだけの地位(ちゐ)になつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
羽二重(はぶたへ)の小袖羽織(こそでばおり)に茶宇(ちやう)の袴(はかま)、それはまだ驚(おどろ)くに足(た)りないとして、細身(ほそみ)の大小(だいせう)は、拵(こしら)へだけに四百兩(ひやくりやう)からもかけたのを帶(さ)してゐた。鐺(こじり)に嵌(は)めた分(ぶ)の厚(あつ)い黄金(きん)が燦然(さんぜん)として、冬(ふゆ)の日(ひ)に輝(かゞや)いた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
黄金作(こがねづく)りの大小(だいせう)を門前(もんぜん)の茶店(ちやみせ)で取(と)り上(あ)げられて、丸腰(まるごし)になつたのを不平(ふへい)に思(おも)ふ風(ふう)で、人(ひと)を突(つ)き退(の)けながらやつて來(き)た其(そ)の天滿與力(てんまよりき)は、玄竹(げんちく)が脇差(わきざ)しを帶(さ)してゐるのを見(み)て、怪(け)しからんといふ風(ふう)で
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)