川幅かははゞ)” の例文
船頭せんどうさん、渡場わたしば一番いちばん川幅かははゞひろいのは何處どこだい。此處こゝだね。何町位なんちやうぐらゐあるねといふ。つばかわきてはず、煙管きせるしたがふるへる。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やがてまちちかい、すゞはしが、河原かはら晃々きら/\しろい、みづあをい、對岸むかうぎしくらい、川幅かははゞよこつて、艷々つや/\一條ひとすぢかゝる。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もりなか平地ひらちくぼんで、ところ川幅かははゞも、およそ百畳敷ぜふじきばかり、かはなが青黒あをぐろい。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)