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小姓
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こしやう
ふりがな文庫
“
小姓
(
こしやう
)” の例文
頃は八月某日に原田甲斐の世話で
小姓
(
こしやう
)
になつてゐた塩沢丹三郎と云ふものが、
鱸
(
すゞき
)
に毒を入れて置いて、それを自ら食つて死んだ。
椙原品
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「大阪に
梅
(
うめ
)
の
助
(
すけ
)
と云ふ役者があるの、綺麗な顔ですよ。この
間
(
あひだ
)
ね、お
小姓
(
こしやう
)
になつたの、桃色のお
振袖
(
ふりそで
)
を着てましたよ。」
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
殺は
易
(
やす
)
けれど
爰
(
こゝ
)
に一ツの
難儀
(
なんぎ
)
といふは
小姓
(
こしやう
)
次助佐助の兩人にて
渠
(
かれ
)
は天一とは
幼年
(
えうねん
)
より一所に
育
(
そだち
)
し者なれば天一を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
母樣
(
おつかさん
)
の
前
(
まへ
)
であるから、
何
(
なん
)
の
見得
(
みえ
)
も、
色氣
(
いろけ
)
もなう、
鼻筋
(
はなすぢ
)
の
通
(
とほ
)
つた、
生際
(
はえぎは
)
のすつきりした、
目
(
め
)
の
屹
(
きつ
)
として、
眉
(
まゆ
)
の
柔
(
やさ
)
しい、お
小姓
(
こしやう
)
だちの
色
(
いろ
)
の
白
(
しろ
)
い、
面長
(
おもなが
)
なのを
横顏
(
よこがほ
)
で、——
團子
(
だんご
)
を
一串
(
ひとくし
)
小指
(
こゆび
)
を
撥
(
は
)
ねて
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
引き拔切合處に太田樣の方には中
小姓
(
こしやう
)
徒士
(
かち
)
などにも
手利
(
てきゝ
)
の者之あり其上
陸尺
(
ろくしやく
)
の七右衞門は
力
(
ちから
)
もありて
能
(
よく
)
働
(
はたら
)
き候然るに嘉川樣の方には中
小姓
(
こしやう
)
孕石
(
はらみいし
)
源兵衞
安井
(
やすゐ
)
伊兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
差掛
(
さしかけ
)
させ
沓
(
くつ
)
しと/\と
踏鳴
(
ふみなら
)
し靜々とぞ
歩行
(
あゆみ
)
ける
附從
(
つきした
)
がふ
小姓
(
こしやう
)
の面々には
麻上下
(
あさがみしも
)
の
股立
(
もゝだち
)
を取て左右を
守護
(
しゆご
)
しける
引續
(
ひきつゞ
)
いて常樂院
天忠和尚
(
てんちうをしやう
)
は
紫
(
むらさき
)
の衣に白地の
袈裟
(
けさ
)
を掛け
殊勝
(
しゆしよう
)
げに手に
念珠
(
ねんじゆ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
“小姓”の意味
《名詞》
子ども。
主君や貴人の側に仕え、雑用をする武家。
(出典:Wiktionary)
“小姓”の解説
小姓(こしょう)とは、武士の職の一つで、武将の身辺に仕え、諸々の雑用を請け負う。同音の「扈従(貴人に付き従う人)」に由来し、「小性」とも表記される。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
姓
常用漢字
中学
部首:⼥
8画
“小姓”で始まる語句
小姓組
小姓頭
小姓溜
小姓与
小姓勤
小姓君
小姓町
小姓衆