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小作米
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こさくまい
ふりがな文庫
“
小作米
(
こさくまい
)” の例文
然
(
しか
)
し
他
(
た
)
に
方法
(
はうはふ
)
もないので
彼
(
かれ
)
は
地主
(
ぢぬし
)
へ
哀訴
(
あいそ
)
して
小作米
(
こさくまい
)
の
半分
(
はんぶん
)
を
次
(
つぎ
)
の
秋
(
あき
)
まで
貸
(
か
)
して
貰
(
もら
)
つた。
地主
(
ぢぬし
)
は
東隣
(
ひがしどなり
)
の
舊主人
(
きうしゆじん
)
であつたのでそれも
承諾
(
しようだく
)
された。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
と、ある日、おとうさんは
背中
(
せなか
)
をたたきながら、
地主
(
じぬし
)
の長者
屋敷
(
やしき
)
へ納める
小作米
(
こさくまい
)
の
俵
(
たわら
)
を、せっせとくらにつけていました。
たにしの出世
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
寺の
庫裡
(
くり
)
の入り口の広場にも
小作米
(
こさくまい
)
がだんだん持ち込まれる。豊年でもなんとか理屈をつけてはかりを負けてもらう算段に
腐心
(
ふしん
)
するのが小作人の習いであった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
平民が、学塾を開いて生徒を教え、地面を所有して地代
小作米
(
こさくまい
)
を取立つるは、これを何と称すべきや。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
百
姓
(
しょう
)
は、
地主
(
じぬし
)
とはなっても、けっして、
高
(
たか
)
い
小作米
(
こさくまい
)
を
取
(
と
)
ることはなかったのです。
武ちゃんと昔話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
勘次
(
かんじ
)
はお
品
(
しな
)
の
葬式
(
さうしき
)
が
濟
(
す
)
むと
直
(
すぐ
)
に
新
(
あたら
)
しい
俵
(
たはら
)
へ
入
(
い
)
れた
小作米
(
こさくまい
)
を
地主
(
ぢぬし
)
へ
運
(
はこ
)
んで
行
(
ゆ
)
かねば
成
(
な
)
らぬとそれが
心
(
こゝろ
)
を
苦
(
くる
)
しめて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
依然
(
いぜん
)
として
苦
(
くる
)
しい
生活
(
せいくわつ
)
の
外
(
そと
)
に一
歩
(
ぽ
)
も
遁
(
のが
)
れ
去
(
さ
)
ることが
出來
(
でき
)
ないで
居
(
ゐ
)
る。お
品
(
しな
)
が
死
(
し
)
んだ
時
(
とき
)
理由
(
わけ
)
をいうて
借
(
か
)
りた
小作米
(
こさくまい
)
の
滯
(
とゞこほ
)
りもまだ一
粒
(
つぶ
)
も
返
(
かへ
)
してない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
米
常用漢字
小2
部首:⽶
6画
“小作”で始まる語句
小作
小作人
小作料
小作女