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将又
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はたまた
ふりがな文庫
“
将又
(
はたまた
)” の例文
旧字:
將又
併しながら、これが如何なる純粋な心情の上になされたにせよ
将又
(
はたまた
)
最も精神的な友誼にせよ、これは一つの姦淫であることは疑へない。
姦淫に寄す
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
この訊問こそ支倉の万策尽きた今日、残された唯一の頼みの綱で、冤枉八年の叫び空しきか、
将又
(
はたまた
)
空しからざるか正々この一挙で決するのだ。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
われわれは彼のこの切々の
言
(
げん
)
を信ずべきでしょうか。
将又
(
はたまた
)
、荒唐無稽の世まい言として葬り去るべきものでしょうか。私は敢て多くを語りますまい。
彼が殺したか
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
然し我々が「淋しい」と感ずる時に、「あゝ淋しい」と感ずるであらうか、
将又
(
はたまた
)
「あな淋し」と感ずるであらうか。
弓町より
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
真
(
しん
)
耶
(
か
)
、
偽
(
ぎ
)
耶
(
か
)
、太祖の失か、失にあらざるか、斉泰の
為
(
い
)
か、為にあらざる
耶
(
か
)
、
将又
(
はたまた
)
斉泰、遺詔に托して諸王の入京会葬を
遏
(
とど
)
めざる
能
(
あた
)
わざるの勢の存せしか、非
耶
(
か
)
。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
丁香
(
ていかう
)
薔薇
(
しやうび
)
の清凉なるにもあらず、
将又
(
はたまた
)
百合の香の重く悩ましきにも似ざれば、人或はこれを以て隣家の
厨
(
くりや
)
に林檎を焼き蜂蜜を煮詰むる匂の
漏来
(
もれきた
)
るものとなすべし。
来青花
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
将又
(
はたまた
)
明六社なる者が其
領袖
(
りやうしう
)
西
周
(
あまね
)
、津田
真道
(
まみち
)
、森有礼等に
因
(
よ
)
りて廃刀論、廃帝論、男女同権論の如き日本歴史に
未曾有
(
みぞう
)
なる新議論を遠慮会釈なく
説
(
と
)
き立てしが如き
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
此が最合理的に、
将又
(
はたまた
)
神学化した表現は、日並知皇子尊の殯宮の時の歌(人麻呂)にある。
万葉集研究
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
どう解釈したらいいのでありましょう? 私は形式的に女と
同衾
(
どうきん
)
し乍ら、果してそれが同名異人であるのか、房枝の早業か、
将又
(
はたまた
)
ドッペルゲエンゲルの怪奇に由来するものであるか
陳情書
(新字新仮名)
/
西尾正
(著)
スペシアリテの
埒内
(
らちない
)
に足を置く限りは、よし大衆的であれ、
将又
(
はたまた
)
貴族的であれ、さらに選ぶところは無い筈である。
FARCE に就て
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
史を
按
(
あん
)
じて兵馬の事を記す、筆墨も
亦
(
また
)
倦
(
う
)
みたり。
燕王
(
えんおう
)
事を挙げてより四年、
遂
(
つい
)
に
其
(
その
)
志を得たり。天意か、人望か、
数
(
すう
)
か、
勢
(
いきおい
)
か、
将又
(
はたまた
)
理の
応
(
まさ
)
に
然
(
しか
)
るべきものあるか。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
将又
(
はたまた
)
大実業家に見込まれてその伜の妻となるかは、殆ど彼女の意の
儘
(
まま
)
に見えたのでした。
彼が殺したか
(新字新仮名)
/
浜尾四郎
(著)
男の短刀を逃げてゐるのか
将又
(
はたまた
)
切支丹
伴天連
(
バテレン
)
仕込みの妖術まがひの愁ひの類ひを逃げてゐるのか
恂
(
まこと
)
にハッキリしてゐないが、これもつきあひの美徳であらう
をみな
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
将又
(
はたまた
)
智略を以て事に処することを卑しみ、覇気を消尽するのを以て可なりとしているような日頃の修行の心掛から、
却
(
かえ
)
ってタジタジとなって押返されたことだったろう。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
村人達の生活から
将又
(
はたまた
)
思ひ出からそれをとりのぞいたら生々とした何が残らう! 半年村をとざしてしまふ深雪だけでも彼等の勤労の生活は南方の半分になるわけだが
禅僧
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
将又
(
はたまた
)
ファルスの発生なぞといふことに就て一言半句の差出口を加へることさへ不可能であり、
従而
(
したがって
)
、最も誤魔化しの利く論法を用ひてやらうと心を砕いた次第であるが——この言草を、又
FARCE に就て
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
将又
(
はたまた
)
ファルスの発生なぞということに
就
(
つい
)
て一言半句の差出口を加えることさえ不可能であり、
従而
(
したがって
)
、最も
誤魔化
(
ごまか
)
しの利く論法を用いてやろうと心を砕いた次第であるが、——この
言草
(
いいぐさ
)
を、又
FARCE に就て
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
将
常用漢字
小6
部首:⼨
10画
又
常用漢字
中学
部首:⼜
2画
“将”で始まる語句
将
将来
将棋
将監
将門
将軍
将棊
将帥
将軍家
将軍様