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宿賃
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やどちん
ふりがな文庫
“
宿賃
(
やどちん
)” の例文
代金
(
だいきん
)
は
誰
(
だれ
)
がきめたものか、いづこも
宿賃
(
やどちん
)
二三
百円
(
びやくゑん
)
を
除
(
のぞ
)
いて、
女
(
をんな
)
の
収入
(
しうにふ
)
は
客
(
きやく
)
一人
(
ひとり
)
につき
普通
(
ふつう
)
は三
百円
(
びやくゑん
)
から五
百円
(
ひやくゑん
)
、一
泊
(
ぱく
)
は
千円
(
せんゑん
)
以上
(
いじやう
)
だと
云
(
い
)
ふ。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
あくる朝、
指物師
(
さしものし
)
は
宿賃
(
やどちん
)
をはらって、あのテーブルを
背中
(
せなか
)
にしょいました。もちろん、にせものをもっていようなどとは
夢
(
ゆめ
)
にも知らず、
旅
(
たび
)
をつづけていきました。
「テーブルよ、ごはんの用意」と、金貨をうむロバと、「こん棒、ふくろから」
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そのわずかな
宿賃
(
やどちん
)
も、はらうことができませんので、マタンは一
策
(
さく
)
を案じ出して、
宿屋
(
やどや
)
の主人からノミとツチを借り、木ぐつをつくって、金のかわりに、それではらうことにしました。
名なし指物語
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
あめも
相当
(
そうとう
)
に
売
(
う
)
れて
宿賃
(
やどちん
)
にも
困
(
こま
)
らずにすみましたが、
都会
(
とかい
)
は、
田舎
(
いなか
)
とちがって
空気
(
くうき
)
のよくないことや、のんきに
暮
(
く
)
らされないので、いろいろそんなことが
原因
(
げんいん
)
となって、おじいさんは
からすの唄うたい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ははは。
宿賃
(
やどちん
)
がないというご心配じゃろ。それくらいなら泊めはせん」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「あっちと同じでいいのよ。お願いするわ。
宿賃
(
やどちん
)
だけ余計になるけど。」と言いながら、道子は一歩一歩男を
橋向
(
はしむこう
)
の暗い方へと引ッ張って行こうとする。
吾妻橋
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
マタンはまだ、
宿賃
(
やどちん
)
をはらってありませんでした。
名なし指物語
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「あつちと
同
(
おな
)
じでいゝのよ。お
願
(
ねが
)
ひするわ。
宿賃
(
やどちん
)
だけ
余計
(
よけい
)
になるけど。」と
言
(
い
)
ひながら、
道子
(
みちこ
)
は
一歩一歩
(
ひとあしひとあし
)
男
(
をとこ
)
を
橋向
(
はしむかう
)
の
暗
(
くら
)
い
方
(
はう
)
へと
引
(
ひ
)
ツ
張
(
ぱ
)
つて
行
(
ゆ
)
かうとする。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
宿
常用漢字
小3
部首:⼧
11画
賃
常用漢字
小6
部首:⾙
13画
“宿”で始まる語句
宿
宿直
宿屋
宿酔
宿世
宿業
宿禰
宿場
宿怨
宿痾