子等こら)” の例文
と、五六けん手前てまへからしかり付けた。唖者をし子等こらは人の気勢けはひおどろいて、手に手にあか死人花しびとばなを持つたまヽはたけ横切よこぎつて、半町も無い鹿しヽたにの盲唖院へ駆けて帰つた
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
子等こらけのよろしき朝妻あさづま片山かたやまぎしにかすみたなびく 〔巻十・一八一八〕 柿本人麿歌集
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「おつぎことおはり子等こらと一しよ手傳てづでえつたのつてべな」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今日ひょっと近所の子等こらと遊びたくなり
悲しき玩具 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
一つ一つ我が子等こらの手にぞ置くなる。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
子等こら非業ひごふてぬるまでは
山家やまが子等こらげんあれど
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
子等こらつれ朝明あさあけくゆる
しやうりの歌 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
八雲やくもさす出雲いづも子等こら黒髪くろかみ吉野よしぬかはおきになづさふ 〔巻三・四三〇〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「聴け、我が子等こら」と客達を
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
かほ子等こらいざなひて
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
性悪しやうわるの巡査の子等こら
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
子等こらと弓との共に作る
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
つたへきくひと子等こら
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
子等こらもまた
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)