“子等之館”の読み方と例文
読み方割合
こらのたち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼方あなたの洩れるしとみから、天界の音楽は聞えるのだった。そこは、子等之館こらのたちといって、大神宮に仕える可憐な清女たちが住む家だった。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子等之館こらのたちに起きししている妙齢の巫女みこたちは、もちろんみな清女であった。幼いのは十三、四歳から大きいのは二十歳はたちごろの処女むすめもいた。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
虫が歩むように、武蔵が近づいて行ったのは、その子等之館こらのたちの裏口らしかった。中を覗いてみたが、誰もいないのである。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)