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夫丈
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それだけ
ふりがな文庫
“
夫丈
(
それだけ
)” の例文
眼
(
め
)
の大きな、鼻の細い、唇の薄い、
鉢
(
はち
)
が
開
(
ひら
)
いたと思ふ位に、
額
(
ひたひ
)
が広くつて
顎
(
あご
)
が
削
(
こ
)
けた女であつた。
造作
(
ぞうさく
)
は
夫丈
(
それだけ
)
である。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いたとき
彼
(
かれ
)
は
寧
(
むし
)
ろ
御米
(
およね
)
の
機敏
(
きびん
)
な
才覺
(
さいかく
)
に
驚
(
おど
)
ろかされた。
同時
(
どうじ
)
に
果
(
はた
)
して
夫丈
(
それだけ
)
の
必要
(
ひつえう
)
があるかを
疑
(
うたが
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
但
(
たゞ
)
、
夫丈
(
それだけ
)
の事を
語
(
かた
)
る
為
(
ため
)
に、急用として、わざ/\三千代を呼んだ所が、
玩具
(
おもちや
)
の
詩歌
(
しか
)
に類してゐた。けれども、三千代は固より、斯う云ふ意味での俗を離れた急用を理解し得る女であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「残酷と云はれても仕方がありません。其代り僕は
夫丈
(
それだけ
)
の
罰
(
ばつ
)
を
受
(
う
)
けてゐます」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
佐伯
(
さへき
)
の
叔母
(
をば
)
も
安之助
(
やすのすけ
)
も
其後
(
そのご
)
頓
(
とん
)
と
宗助
(
そうすけ
)
の
宅
(
うち
)
へは
見
(
み
)
えなかつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
固
(
もと
)
より
麹町
(
かうぢまち
)
へ
行
(
ゆ
)
く
餘暇
(
よか
)
を
有
(
も
)
たなかつた。
又
(
また
)
夫丈
(
それだけ
)
の
興味
(
きようみ
)
もなかつた。
親類
(
しんるゐ
)
とは
云
(
い
)
ひながら、
別々
(
べつ/\
)
の
日
(
ひ
)
が
二人
(
ふたり
)
の
家
(
いへ
)
を
照
(
て
)
らしてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
けれども、
夫丈
(
それだけ
)
は
何
(
ど
)
うしても
聞
(
き
)
けなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
丈
常用漢字
中学
部首:⼀
3画
“夫”で始まる語句
夫
夫婦
夫人
夫々
夫子
夫程
夫等
夫故
夫迄
夫鳥