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大切
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おおぎり
ふりがな文庫
“
大切
(
おおぎり
)” の例文
要するに
誰
(
たれ
)
の恋でもこれが
大切
(
おおぎり
)
だよ、女という動物は三月たつと十人が十人、
飽
(
あ
)
きて了う、夫婦なら仕方がないから
結合
(
くっつ
)
いている。
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
「三組盃」の作者はやはり三代目新七であったが、
大切
(
おおぎり
)
の浄瑠璃に「奴凧」が上演された。この浄瑠璃が黙阿弥の絶筆である。
寄席と芝居と
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その月の芝居では「
松朝扇
(
ときわのいろおうぎの
)
うつし絵」という、
大切
(
おおぎり
)
の
所作事
(
しょさごと
)
に出るだけで、前借りが
溜
(
たま
)
っているため、給金も半分止めになっていたし、座敷の数も少なかった。
五瓣の椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
場席の手入れや大道具の準備に忙しい中を
覗
(
のぞ
)
いてみたが、その時はもう絵看板や場代なんかも出ていて、四つの出しもののうち、
大切
(
おおぎり
)
の越後獅子をのぞいたほか
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
するとそれぎり死ぬ。でなければ、
大切
(
おおぎり
)
の手前まで行って、急に反対の方角に飛び出してくる。消極へ向いて進んだものが、突如として、逆さまに、積極の頭へ戻る。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
話は与作が
真打
(
しんうち
)
で、町内の
尤
(
もっと
)
もらしいのが五六人、番頭の左太松と、倅の甲子太郎と、出入りの
鳶
(
とび
)
の頭
寅松
(
とらまつ
)
と、小僧が二人——
吉之助
(
きちのすけ
)
と
宮次
(
みやじ
)
が、
大切
(
おおぎり
)
の道具方に廻りました。
銭形平次捕物控:093 百物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
然も
紙屑屋
(
かみくずや
)
とさもしき議論致されては意気な声も
聞
(
きき
)
たくなく、
印付
(
しるしつき
)
の
花合
(
はなあわ
)
せ
負
(
まけ
)
ても平気なるには
寛容
(
おおよう
)
なる
御心
(
おこころ
)
却
(
かえ
)
って迷惑、どうして
此様
(
このよう
)
な
雌
(
めす
)
を
配偶
(
つれあい
)
にしたかと後悔するが天下半分の
大切
(
おおぎり
)
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その呂昇もすでに過去の人となって、東西共に女義界は
大切
(
おおぎり
)
の簾が下りた。
明治世相百話
(新字新仮名)
/
山本笑月
(著)
つづく
大切
(
おおぎり
)
が「京鹿子娘道成寺」で、役割は、
白拍子
(
しらびょうし
)
に岩井半四郎、ワキ僧が
尾上梅三郎
(
おのえうめさぶろう
)
に、瀬川吉次、長唄は
松島三郎治
(
まつしまさぶろうじ
)
、
坂田兵一郎
(
さかだへいいちろう
)
、三味線は、お師匠の
杵屋新次
(
きねやしんじ
)
さまに、お弟子の
新三郎
(
しんさぶろう
)
京鹿子娘道成寺
(新字新仮名)
/
酒井嘉七
(著)
大切
(
おおぎり
)
浄瑠璃
(
じょうるり
)
上の巻「
襖落那須語
(
すおうおとしなすのかたり
)
」、下の巻「
名大津画噂一軸
(
なにおおつえうわさのいちじく
)
」。
両座の「山門」評
(新字旧仮名)
/
三木竹二
(著)
大切
(
おおぎり
)
浄瑠璃に「かっぽれ」を踊るという大勉強に、まず相当の成績を収めたが、二番目の円朝物は好評でなかった。
寄席と芝居と
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大切
(
おおぎり
)
の越後獅子の中ほどへくると、浅太郎や長三郎の踊りが、お絹の目にも
目
(
ま
)
だるっこく見えた。
挿話
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
これを見るに
就
(
つ
)
けて自分の心は
愈々
(
いよいよ
)
爛れるばかり。然し運命は永くこの不幸な男女を
弄
(
もてあ
)
そばず、自分が
革包
(
かばん
)
を隠した日より一月目、十一月二十五日の夜を以って
大切
(
おおぎり
)
と
為
(
し
)
てくれた。
酒中日記
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
狂言は一番目「
菅原伝授手習鑑
(
すがわらでんじゅてならいかがみ
)
」、中幕「
壺坂霊験記
(
つぼさかれいげんき
)
」、二番目「
三日月
(
みかづき
)
」、
大切
(
おおぎり
)
「
廓文章
(
くるわぶんしょう
)
」という
列
(
なら
)
べ方であったが、今度は芝翫が抜けたので一座はいよいよ寂しく
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
殊に団十郎が歌舞伎座から一役だけ掛持ちして、「勧進帳」の弁慶を勤める。
大切
(
おおぎり
)
には
初上
(
はつのぼ
)
りの中村
鴈治郎
(
がんじろう
)
がやはり歌舞伎座と掛持ちで出勤して、「近江源氏」の盛綱を勤める。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
この失敗が致命傷になって、守田勘弥はふたたび雄飛する機会を失ったと伝えられている。それでも新富座は三月興行の
蓋
(
ふた
)
をあけて、一番目二番目から
大切
(
おおぎり
)
の浄瑠璃まですべて新作をならべて見せた。
明治劇談 ランプの下にて
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“大切”で始まる語句
大切浄瑠璃
大切候
大切先
大切斑
大切片
大切相