“真打”のいろいろな読み方と例文
旧字:眞打
読み方割合
しんうち57.1%
しんう19.0%
とり14.3%
しばい4.8%
しばや4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そいつは有り難い思い付きだね。しかし断っておくが、俺はいつでも真打しんうちだよ。前座は貴様か、貴様の娘でなくちゃ御免蒙るよ」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
真打しんうちには、人の思いもつかないものを買い込んで、仲間をあっと言わせ、お客をけむに捲いて人気を独り占めにしたものでございます。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
いよいよ世間は騒々しくなってきていたが、いよいよ薄気味悪いほど寄席のお客は増えていた、いわんや圓朝の真打とり席においておや。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「俺はこいつが可愛い。可愛いんだ。そのこいつの真打しばいを邪魔立てするのはお前、俺に楯突こうてのも同じだぞ」
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
……久保本の自分の真打しばやのとき、毎晩同じ噺を演っては困らせたことをおもいだして圓朝は、ふっと身内みうちが寂しくなった。
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)