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喰
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たべ
ふりがな文庫
“
喰
(
たべ
)” の例文
恰度、通り合せた黒吉は、ちらりとそれを見ると、何を思ったのか、その
喰
(
たべ
)
かけの煎餅を、そっと、いかにも大事そうに持って行った。
夢鬼
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
吐
(
はい
)
て
遂
(
つひ
)
に其夜の九ツ時に感應院は
淺
(
あさ
)
ましき
最期
(
さいご
)
をこそ
遂
(
とげ
)
たりける名主を始め
種々
(
しゆ/″\
)
詮議
(
せんぎ
)
すれば
煤掃
(
すゝはき
)
の
膳部
(
ぜんぶ
)
より外に何にも
喰
(
たべ
)
ずとの事なり
依
(
よつ
)
て膳部を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「どうせ
喰
(
たべ
)
られないんでしょうけれども。お師匠さんとこのをピアノの側で腹一ぱい喰べなすったんでしょうけれども」
さくらんぼ
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
と云うので是から諸方へ手分けをして迷子を捜し大川筋を尋ねさせましたが知れません、今七草粥を祝おうと箸を取って、
喰
(
たべ
)
に掛ると表をバラバラ人が通り
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
家の方へ曲ろうとするとゆき子は弟の
善太郎
(
ぜんたろう
)
に
喰
(
たべ
)
させる菓子を女中に買いにやった、女中は菓子を買い求めて前の所に来て見ると、主人の姿がなかったので待たずに帰ったのかと思って
誘拐者
(新字新仮名)
/
山下利三郎
(著)
▼ もっと見る
「ヘンそんなにお
人柄
(
しとがら
)
なら、
煮込
(
にこ
)
みのおでんなんぞを
喰
(
たべ
)
たいといわないがいい」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
喰
(
たべ
)
よ/\手前は一番利口者オヽ
賢
(
かしこ
)
い奴だサア
遠慮
(
ゑんりよ
)
せずに
喰
(
たべ
)
よ/\と申さるゝに
其處
(
そこ
)
は子供ゆゑ
菓子
(
くわし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
聊
(
いさゝ
)
かの
合力
(
ごうりょく
)
を受けましても自分の
喰
(
たべ
)
るだけの事は致す心得
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見ると
直樣
(
すぐさま
)
莞爾々々
(
にこ/\
)
しながら
押頂
(
おしいたゞ
)
きて
懷中
(
ふところ
)
へ
仕舞
(
しま
)
ふ
故
(
ゆゑ
)
大岡殿コレ/\小僧
其處
(
そこ
)
で
喰
(
たべ
)
よと言はれしかば三吉ヘイ有難う御座いますが
家
(
うち
)
へ
持
(
もつ
)
て
行
(
ゆき
)
番頭
樣
(
さん
)
に見せてから
喰
(
たべ
)
ないと
叱
(
しか
)
られますと申すに大岡殿オヽ
然樣
(
さう
)
か手前は
利口者
(
りこうもの
)
だサア夫れなら今一ツ遣はさうと此度は自身に
縁側
(
えんがは
)
まで
持出
(
もちいで
)
られ手渡しにして
直
(
すぐ
)
に
喰
(
たべ
)
よ/\と申されしに三吉は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
喰
漢検準1級
部首:⼝
12画
“喰”を含む語句
漆喰
喰付
馬喰
喰込
喰物
大喰
酒喰
面喰
馬喰町
喰切
喰止
何喰
喰屍鬼
出喰
喰違
虫喰
漆喰壁
買喰
喰殺
喰気
...