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咀嚼
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そしやく
ふりがな文庫
“
咀嚼
(
そしやく
)” の例文
多くの仏学者中に於てルーソー、ボルテールの深刻なる思想を
咀嚼
(
そしやく
)
し、之を我が邦人に伝へたるもの兆民居士を以て最とす。
兆民居士安くにかある
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
彼等
(
かれら
)
は
味
(
あじは
)
ふのではなくて
要
(
えう
)
するに
咽喉
(
のど
)
の
孔
(
あな
)
を
埋
(
うづ
)
めるのである。
冷水
(
れいすゐ
)
を
注
(
そゝ
)
いで
其
(
そ
)
のぼろ/\な
麥飯
(
むぎめし
)
を
掻
(
か
)
き
込
(
こ
)
む
時
(
とき
)
彼等
(
かれら
)
の
一人
(
ひとり
)
でも
咀嚼
(
そしやく
)
するものはない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
引斷
(
ひきちぎ
)
りては
舌鼓
(
したうち
)
して
咀嚼
(
そしやく
)
し、
疊
(
たゝみ
)
とも
言
(
い
)
はず、
敷居
(
しきゐ
)
ともいはず、
吐出
(
はきいだ
)
しては
舐
(
ねぶ
)
る
態
(
さま
)
は、ちらと
見
(
み
)
るだに
嘔吐
(
おうど
)
を
催
(
もよほ
)
し、
心弱
(
こゝろよわ
)
き
婦女子
(
ふぢよし
)
は
後三日
(
のちみつか
)
の
食
(
しよく
)
を
廢
(
はい
)
して、
病
(
やまひ
)
を
得
(
え
)
ざるは
寡
(
すく
)
なし。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
辛うじて
咀嚼
(
そしやく
)
するといふ風にあるきながら
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
僅
(
わづか
)
に
醤油
(
しやうゆ
)
の
味
(
あぢ
)
のみが
數年來
(
すうねんらい
)
の
彼
(
かれ
)
の
舌
(
した
)
に
好味
(
かうみ
)
たるを
失
(
うしな
)
はなかつたが、
挽割麥
(
ひきわりむぎ
)
の
勝
(
か
)
つた
粗剛
(
こは
)
い
飯
(
めし
)
は
齒齦
(
はぐき
)
が
到底
(
たうてい
)
それを
咀嚼
(
そしやく
)
し
能
(
あた
)
はぬのでこそつぱい
儘
(
まゝ
)
に
嚥
(
の
)
み
下
(
くだ
)
した。おつぎが
膳
(
ぜん
)
を
引
(
ひ
)
かうとすると
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“咀嚼”の解説
咀嚼(そしゃく)とは、摂取した食物を歯で咬み、粉砕すること。この時に食物と唾液とが混じり合う。これにより消化を助け、栄養を摂ることができる。「噛む」などとも表現される。また、「食物の咀嚼」とは別に比喩的に「物事や言葉の意味をよく整理して理解すること」という意味でも使われる。
(出典:Wikipedia)
咀
漢検1級
部首:⼝
8画
嚼
漢検1級
部首:⼝
21画
“咀嚼”で始まる語句
咀嚼物
咀嚼胃