まを)” の例文
よろこびをまをさむため、神棚かみだな燈火みあかしてんじようとしてつたちゝが、のまゝいろをかへて立窘たちすくんだ。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
水漂草の譬喩たとへに異ならず、いよ/\心を励まして、遼遠はるかなる巌のはざまに独り居て人め思はず物おもはゞやと、数旬しばらく北山の庵に行ひすませし後、飄然と身を起し、加茂明神に御暇おいとままをして仁安三年秋の初め
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
やあ、方々かた/″\かうべあるとかうべなきといづれがきや。とき賈雍かよう從卒じうそつ、おい/\といてまをしていはく、かしらあるこそさふらへ。ふにしたがうて、將軍しやうぐんしかばねいてうまよりつ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)