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只々
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たゞ/\
ふりがな文庫
“
只々
(
たゞ/\
)” の例文
致すは
爰
(
こゝ
)
のこと林藏は
能
(
よい
)
歳
(
とし
)
を
仕
(
し
)
て
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
女
好
(
ずき
)
夫故大方
然樣
(
さやう
)
な一
件
(
けん
)
でも御座りませうが
主有者
(
ぬしあるもの
)
に手を出すの
密夫
(
まをとこ
)
などは致ませんが
只々
(
たゞ/\
)
錢
(
ぜに
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此後の重右衛門の歴史は
只々
(
たゞ/\
)
驚くべき罪悪ばかり、抵当に取られた自分の家が残念だとて、火を
放
(
つ
)
けて、獄に投ぜられ、六年経つて出て来たが
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
只々
(
たゞ/\
)
自分
(
じぶん
)
の
身
(
み
)
の
次第
(
しだい
)
に
詰
(
つま
)
らなくなるをばかり
悲
(
かな
)
しい
事
(
こと
)
に
思
(
おも
)
ひました。
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
止
(
とゞま
)
りしと雖も小夜衣の事を思ひ
切
(
きり
)
しに非ず
只々
(
たゞ/\
)
便
(
たよ
)
りをせざるのみにて我此家の相續をなさば是非とも
渠
(
かれ
)
を
早々
(
さう/\
)
身請
(
みうけ
)
なし
手活
(
ていけ
)
の花と
詠
(
なが
)
めんものを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
母屋の方に廻つて見たが、元より不知案内の身の、何う為る事も出来ぬので、
寧
(
むし
)
ろ
足手纏
(
あしてまと
)
ひに為らぬ方が得策と、
其儘
(
そのまゝ
)
土蔵の前の
明地
(
あきち
)
に引返して、
只々
(
たゞ/\
)
その成行を傍観して居た。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
▼ もっと見る
なすに千太郎も我が身ながら
餘
(
あま
)
りとや思ひけん一言も言ず
只々
(
たゞ/\
)
許
(
ゆる
)
したまへとばかりにて
兎角
(
とかく
)
するうち久八が忠義一※に手先迄
凝固
(
こりかたま
)
りて千太郎が
咽喉
(
のど
)
の
呼吸
(
こきふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
只
漢検準1級
部首:⼝
5画
々
3画
“只”で始まる語句
只
只今
只管
只事
只中
只者
只一人
只一
只更
只走