“只者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ただもの77.8%
たゞもの22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、船長は曾呂利を一目見るより、これは只者ただものでないと、にらんでしまったので、ゆだんなく彼のうえに、気をくばる。
爆薬の花籠 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と同時に、どう考えても相手の腕のえを認めないわけにはゆかないことです。そこで兵馬は、かの天蓋の男が只者ただものでないということを考えました。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
甲「おい、あの女め、熊に抱付いたぞ、ありゃア只者たゞものじゃアあるめえ、魔法使か化物だろう、いっそ人ぐるみ撃殺してしまおうじゃアねえか」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
尋ねんとて飛鳥山下あすかやました通りより段々千住の方へとおもむく途中にて五六人の男が歩行あるきながらのうはさ今朝こんてう千住にて召捕めしとられたる者有しが小鬢こびんに餘程のふる太刀疵たちきずの有程の者故何でも只者たゞものには有まじと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)