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双六盤
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すごろくばん
ふりがな文庫
“
双六盤
(
すごろくばん
)” の例文
屏風
(
びょうぶ
)
とか
双六盤
(
すごろくばん
)
とかは、もとは
京鎌倉
(
きようかまくら
)
の家々だけに
在
(
あ
)
るもので、ひさしく名はきいて見たことのないという女や子どもが多かった。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
で、
其
(
そ
)
の
勝敗
(
しようはい
)
を
紀念
(
きねん
)
として、
一先
(
ひとま
)
づ、
今度
(
こんど
)
の
蜜月
(
みつゞき
)
の
旅
(
たび
)
を
切上
(
きりあ
)
げやう。けれども
双六盤
(
すごろくばん
)
は、
唯
(
たゞ
)
土地
(
とち
)
の
伝説
(
でんせつ
)
であらうも
知
(
し
)
れぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「やはりお前に限りますね。さ、お嬢様、次郎も帰って来ましたから、お気持を直して、また
双六盤
(
すごろくばん
)
か
投扇興
(
とうせんきょう
)
でも」
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
苟
(
いやし
)
くも
未来
(
みらい
)
の
有無
(
うむ
)
を
賭博
(
かけもの
)
にするのである。
相撲取草
(
すまうとりぐさ
)
の
首
(
くび
)
つ
引
(
ぴき
)
なぞでは
其
(
そ
)
の
神聖
(
しんせい
)
を
損
(
そこな
)
ふこと
夥
(
おびたゞ
)
しい。
聞
(
き
)
けば
此
(
こ
)
の
山奥
(
やまおく
)
に
天然
(
てんねん
)
の
双六盤
(
すごろくばん
)
がある。
其
(
そ
)
の
仙境
(
せんきやう
)
で
局
(
きよく
)
を
囲
(
かこ
)
まう。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いまも何か気に入らないで、その小さい手がふいに
蒔絵
(
まきえ
)
の
双六盤
(
すごろくばん
)
をひッくり返し、
賽
(
さい
)
も駒もガチャガチャにしてしまったらしく、右馬介がふと耳にしたのはそれだった。
私本太平記:07 千早帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
土地
(
とち
)
の
名所
(
めいしよ
)
とは
言
(
い
)
ひながら、なか/\
以
(
もつ
)
て、
案内者
(
あんないしや
)
を
連
(
つ
)
れて
踏込
(
ふみこ
)
むやうな
遊山場
(
ゆさんば
)
ならず。
双六盤
(
すごろくばん
)
の
事
(
こと
)
は
疑無
(
うたがひな
)
けれど、
其
(
そ
)
の
是
(
これ
)
あるは、
月
(
つき
)
の
中
(
なか
)
に
玉兎
(
ぎよくと
)
のある、と
同
(
おんな
)
じ
事
(
こと
)
、と
亭主
(
ていしゆ
)
は
語
(
かた
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
玉の如き
佳人
(
かじん
)
の涙が、
双六盤
(
すごろくばん
)
にこぼれました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
双
常用漢字
中学
部首:⼜
4画
六
常用漢字
小1
部首:⼋
4画
盤
常用漢字
中学
部首:⽫
15画
“双六”で始まる語句
双六
双六谷
双六巌
双六磐
双六温泉