半次はんじ)” の例文
おんあるひと二年目にねんめせていまあるじ内儀樣かみさま息子むすこ半次はんじはぬもののみなれど、此處こゝ死場しにばさだめたるなればいやとてさら何方いづかたくべき
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
そう申しては口幅っとうございますが、先ずこう申す五郎助七三郎が筆頭で、それから夜泣よなきの半次はんじさかずり金蔵きんぞうけむり与兵衛よへえ節穴ふしあな長四郎ちょうしろう。それだけでございます
怪異暗闇祭 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
「使屋の半次はんじが戻ってまいりました」
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
れは其樣そんものもらひたくない、おまへそのうんといふはつまらぬところかうといふのではないか、一昨日をとゝひ自家うち半次はんじさんが左樣さうつてたに
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
お京さんお前は自家うち半次はんじさんを好きか、随分厭味いやみに出来あがつて、いい気の骨頂の奴では無いか
わかれ道 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ひと使つかはふをもりやがらない、んだお老婆ばあさんはあんなのではかつたけれど、今度こんど奴等やつらたら一人ひとりとしてはなせるのはい、おきやうさんおまへ自家うち半次はんじさんをきか
わかれ道 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)