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勝誇
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かちほこ
ふりがな文庫
“
勝誇
(
かちほこ
)” の例文
ロレ さうした
過激
(
くわげき
)
の
歡樂
(
くわんらく
)
は、とかく
過激
(
くわげき
)
の
終
(
をはり
)
を
遂
(
と
)
ぐる。
火
(
ひ
)
と
煙硝
(
えんせう
)
とが
抱合
(
だきあ
)
へば
忽
(
たちま
)
ち
爆發
(
ばくはつ
)
するがやうに、
勝誇
(
かちほこ
)
る
最中
(
さなか
)
にでも
滅
(
ほろ
)
び
失
(
う
)
せる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
一旦は
勝誇
(
かちほこ
)
った市郎も
漸次
(
だんだん
)
に心細くなって来た。この上は
依頼
(
たのみ
)
にもならぬ
救援
(
すくい
)
の手を待ってはいられぬ、自分一人の力で
此
(
こ
)
の危険の地を脱出するより他はない。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
二人はまた川岸つぷちの方に取つて返すと、八五郎と下つ引二三人が
勝誇
(
かちほこ
)
つた樣子で飛んで來ました。
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
単純な
充実
(
じゅうじつ
)
した生活をする農家が今
勝誇
(
かちほこ
)
る麦秋の
賑合
(
にぎわい
)
の中に、気の多い美的百姓は肩身狭く、
憊
(
つか
)
れた心と
焦々
(
いらいら
)
した気分で自ら己を
咀
(
のろ
)
うて居る。さっぱりと身を捨てゝ真実の農にはなれず。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
然れども久米は
勝誇
(
かちほこ
)
りたる為、忽ち心臓に異状を呈し、
本郷
(
ほんがう
)
まで歩きて帰ること
能
(
あたは
)
ず。僕は矢代と共に久米を
担
(
かつ
)
ぎ、
人跡
(
じんせき
)
絶えたる電車通りをやつと本郷の
下宿
(
げしゆく
)
へ帰れり。(昭和二・二・一七)
その頃の赤門生活
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
勝誇
(
かちほこ
)
った田舎侍が
分捕物
(
ぶんどりもの
)
の一つとして扱ったから、昔の江戸の武家のお
部屋
(
へや
)
や町家の
囲女
(
かこいめ
)
の情緒はまるで
失
(
な
)
くなって、丁度今の殖民地の「湾妻」や「満妻」を持つような気分になってしまった。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
ロミオ なに、
無事
(
ぶじ
)
で、
勝誇
(
かちほこ
)
って? マーキューシオーが
殺
(
ころ
)
されたのに!
此上
(
このうへ
)
は
禮儀
(
れいぎ
)
も
寛大
(
くわんだい
)
も
天外
(
てんぐわい
)
に
抛
(
なげう
)
った。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
八五郎は
勝誇
(
かちほこ
)
つた調子で、なほも汚ない下水の奧を、ドブ板の下まで棒を入れて
掻
(
か
)
き廻すのです。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「𤢖の
畜生
(
ちきしょう
)
め。何を
為
(
し
)
やアがるんだ。早く
何処
(
どっか
)
へ行って
了
(
しま
)
え。」と、お葉は
勝誇
(
かちほこ
)
って叫んだ。思いも寄らぬ
救援
(
すくい
)
の手を得た冬子は、
鞠
(
まり
)
のように転がってお葉の
背後
(
うしろ
)
に隠れた。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
翌る日の夕刻、平次の家へ飛込んで來たのは、八五郎の
勝誇
(
かちほこ
)
つた姿でした。
銭形平次捕物控:156 八千両異変
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かういふお吉の言葉は、
勝誇
(
かちほこ
)
る源吉を動かしさうもありません。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お若の
勝誇
(
かちほこ
)
つた調子は、彌吉に口もきかせなかつたのです。
銭形平次捕物控:176 一番札
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
勝
常用漢字
小3
部首:⼒
12画
誇
常用漢字
中学
部首:⾔
13画
“勝”で始まる語句
勝
勝手
勝負
勝鬨
勝利
勝軍
勝頼
勝重
勝敗
勝手口