“かちほこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勝誇71.4%
勝矜28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人はまた川岸つぷちの方に取つて返すと、八五郎と下つ引二三人が勝誇かちほこつた樣子で飛んで來ました。
単純な充実じゅうじつした生活をする農家が今勝誇かちほこる麦秋の賑合にぎわいの中に、気の多い美的百姓は肩身狭く、つかれた心と焦々いらいらした気分で自ら己をのろうて居る。さっぱりと身を捨てゝ真実の農にはなれず。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
どりなし、勝矜かちほこらせて
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
婉曲えんきょくとしおらしさとを欠いた女の態度に、男の顔をつぶされたと云って、川西がぷりぷりして二階へあがって行ってから、お島は腕節うでぶしの痛みをおさえながら、勝矜かちほこったものの荒い不安を感じた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)