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切口
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きりくち
ふりがな文庫
“
切口
(
きりくち
)” の例文
然
(
しか
)
も
今度
(
こんど
)
のは
半分
(
はんぶん
)
に
引切
(
ひきき
)
つてある
胴
(
どう
)
から
尾
(
を
)
ばかりの
虫
(
むし
)
ぢや、
切口
(
きりくち
)
が
蒼
(
あをみ
)
を
帯
(
お
)
びて
其
(
それ
)
で
恁
(
か
)
う
黄色
(
きいろ
)
な
汁
(
しる
)
が
流
(
なが
)
れてぴくぴくと
動
(
うご
)
いたわ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
時に厚い
切
(
き
)
り
口
(
くち
)
が、急に
煮染
(
にじ
)
む様に見えて、しばらく眺めてゐるうちに、ぽたりと椽に
音
(
おと
)
がした。
切口
(
きりくち
)
に
集
(
あつま
)
つたのは
緑色
(
みどりいろ
)
の濃い
重
(
おも
)
い
汁
(
しる
)
であつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
僅
(
わづか
)
な
餅
(
もち
)
はさういふことで
幾
(
いく
)
らも
減
(
へ
)
らないのに
時間
(
じかん
)
が
經
(
た
)
つて、
寒冷
(
かんれい
)
な
空氣
(
くうき
)
の
爲
(
ため
)
に
陸稻
(
をかぼ
)
の
特色
(
とくしよく
)
を
現
(
あらは
)
して
切口
(
きりくち
)
から
忽
(
たちま
)
ちに
罅割
(
ひゞわ
)
れになつて
堅
(
かた
)
く
乾燥
(
かんそう
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
奇々怪々
(
ききかいかい
)
なるその大事件は、第一ページにあたるその日において、ほんのちょっぴり、その
切口
(
きりくち
)
を見せただけであった。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
主人
(
あるじ
)
は
居室
(
ゐま
)
を
迷出
(
まよひい
)
でて、
漫
(
そゞ
)
ろに庭を
徜徉
(
さまよ
)
ひしが、恐しき声を発して、おのれ! といひさま刀を抜き、竹藪に
躍蒐
(
をどりかゝ
)
りて、えいと
殺
(
そ
)
ぎたる竹の
切口
(
きりくち
)
、
斜
(
なゝめ
)
に
尖
(
とが
)
れる
切先
(
きつさき
)
に
転
(
まろ
)
べる胸を貫きて
妖怪年代記
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
切
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
口
常用漢字
小1
部首:⼝
3画
“切口”で始まる語句
切口上
切口状