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出盛
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でさか
ふりがな文庫
“
出盛
(
でさか
)” の例文
それが向うでは東京廻しといって最下等品だ。その代り春子の
出盛
(
でさか
)
りは一升五、六銭で買えるようになる。寒子は一升四十銭位だ。
食道楽:春の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
この部落に住んでいる人間が
総
(
そう
)
がかりになった上に、その何十倍か何百倍のクーリーを使っても、豆の
出盛
(
でさか
)
りには持て余すほど荷が後から後からと出てくる。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
その上、
宵宮
(
よみや
)
にしては
些
(
ち
)
と
賑
(
にぎや
)
か過ぎる、大方
本祭
(
ほんまつり
)
の
夜
(
よ
)
? それで人の
出盛
(
でさか
)
りが通り過ぎた、よほど
夜更
(
よふけ
)
らしい景色に
視
(
なが
)
めて、しばらく
茫然
(
ぼうぜん
)
としてござったそうな。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
失ひ花見と
言
(
いへ
)
ば上野か
隅田
(
すみだ
)
又は日暮里飛鳥山人の
出盛
(
でさか
)
る
面白
(
おもしろ
)
き所へ行が
本統
(
ほんとう
)
なるに如何常より
偏屈
(
へんくつ
)
成
(
なる
)
若旦那とは言ながら
遠
(
とほ
)
き王子へ態々行夫も
賑
(
にぎは
)
ふ日暮里をば
嫌
(
きら
)
ひて
見榮
(
みばえ
)
なき
土地
(
とち
)
の音羽を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
雜
(
ざつ
)
と
十日
(
とをか
)
ばかり
後
(
おく
)
れて
居
(
ゐ
)
ますです。
最
(
も
)
う
雪
(
ゆき
)
ですからな。
風
(
かぜ
)
によつては
今夜
(
こんや
)
にも
眞白
(
まつしろ
)
に
成
(
な
)
りますものな。……
尤
(
もつと
)
も
出盛
(
でさか
)
りの
旬
(
しゆん
)
だと
云
(
い
)
つても、
月
(
つき
)
の
頃
(
ころ
)
ほどには
來
(
こ
)
ないのでしてな。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
湿った
頁
(
ページ
)
を破けないように開けて見て、始めて都には今
洪水
(
こうずい
)
が
出盛
(
でさか
)
っているという報道を、
鮮
(
あざ
)
やかな活字の上にまのあたり見たのは、
何日
(
いつか
)
の事であったか、今たしかには覚えていないけれども
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
出
常用漢字
小1
部首:⼐
5画
盛
常用漢字
小6
部首:⽫
11画
“出”で始まる語句
出
出来
出入
出鱈目
出來
出会
出立
出逢
出掛
出雲