“でさか”の漢字の書き方と例文
語句割合
出盛100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
失ひ花見といへば上野か隅田すみだ又は日暮里飛鳥山人の出盛でさか面白おもしろき所へ行が本統ほんとうなるに如何常より偏屈へんくつなる若旦那とは言ながらとほき王子へ態々行夫もにぎはふ日暮里をばきらひて見榮みばえなき土地とちの音羽を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ざつ十日とをかばかりおくれてますです。ゆきですからな。かぜによつては今夜こんやにも眞白まつしろりますものな。……もつと出盛でさかりのしゆんだとつても、つきころほどにはないのでしてな。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
湿ったページを破けないように開けて見て、始めて都には今洪水こうずい出盛でさかっているという報道を、あざやかな活字の上にまのあたり見たのは、何日いつかの事であったか、今たしかには覚えていないけれども
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)