其口そのくち)” の例文
芋蟲いもむしあいちやんとはたがひしばらだまつてにらめをしてましたが、つひ芋蟲いもむし其口そのくちから煙管きせるはなして、したッたるいやうなねむさうなこゑ
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
きみいはく、「われあいするかな、其口そのくちわすれてわれおもふ」と。彌子びしいろおとろへてあいゆるび、つみきみるや、きみいはく、「かついつはつてくるまし、またかつわれくらはすにその(一〇八)餘桃よたうもつてせり」
うれしさうにえずたはむれたりえたりして、呼吸苦いきぐるしい所爲せゐか、ゼイ/\ひながら、其口そのくちからはしたれ、またそのおほきななかぢてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
しばらくのあひだ芋蟲いもむしはなしもしないでたばこけむいてましたが、つひには腕組うでぐみめてふたゝ其口そのくちから煙管きせるはな
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)