信吉しんきち)” の例文
信吉しんきちは、あのひとたちも、もうこのまちってしまったとおもいました。よるになると、うら野菜圃やさいばたけで、うまおいのこえがきこえました。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
私の村の信吉しんきち
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
でも、ごろからほしいとおもったうしを一とうったといてありました。信吉しんきちは、こころなかで、いくたびも万歳ばんざいさけんだのであります。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、主人しゅじんは、さとすように、いったのでした。これをいたときに、信吉しんきちは、いままでの自分じぶん意気地いくじなしが、しんずかしくなりました。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
都会とかいのあるくつてんへ、奉公ほうこうにきている信吉しんきちは、まだ半年はんとしとたたないので、なにかにつけて田舎いなかのことがおもされるのです。
風雨の晩の小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
信吉しんきちはそれをると、一しゅ哀愁あいしゅうかんずるとともに、「もっとにぎやかなまちがあるのだろう。いってみたいものだな。」と、おもったのでした。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「おじさん、そんならほかにも、きんにわとりいけがあるんですか。」と、信吉しんきちは、不思議ふしぎそうに、紳士しんし見上みあげたのでした。
銀河の下の町 (新字新仮名) / 小川未明(著)