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伊皿子
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いさらご
ふりがな文庫
“
伊皿子
(
いさらご
)” の例文
そうして、もっとも危険区域とされた三田の藩州附近、
伊皿子
(
いさらご
)
、
二本榎
(
にほんえのき
)
、猿町、白金辺を持場として割当てられたのが荘内藩であります。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「井浚いがイスラエルか? 東京には
伊皿子
(
いさらご
)
というところがあるぜ。始終説教をやっている丈けあって、こじつけの巧いこと驚いてしまう」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
もう先からよ、———あの人も
伊皿子
(
いさらご
)
へ声楽を習いに行っているの。顔はあんなににきびだらけで汚いけれど、歌を
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
頻繁
(
ひんぱん
)
に
行方
(
ゆくへ
)
不明になることに思ひ當りました——芝
伊皿子
(
いさらご
)
の荒物屋の娘お夏、下谷竹町の酒屋の妹おえん、
麻布
(
あざぶ
)
笄
(
かうがい
)
町で御家人の娘お
幸
(
かう
)
——、數へて見ると
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山の
爺
(
おじ
)
が雲から
覗
(
のぞ
)
く。眼界
濶然
(
かつぜん
)
として目黒に
豁
(
ひら
)
け、大崎に伸び、
伊皿子
(
いさらご
)
かけて一渡り
麻布
(
あざぶ
)
を望む。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
「まだ
伊皿子
(
いさらご
)
までは行きますまい。すぐ、足の
迅
(
はや
)
い野郎をやって、呼び戻して参りましょう」
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
支倉の為に忌わしい病気を感染された小林貞は、恥かしい思いをしながら
伊皿子
(
いさらご
)
の某病院で治療を受け、トボ/\と家路に向ったが、彼女はふと道端に佇んでいた男を見ると
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
總領と名のる火の玉がころがるとは知らぬか、やがて卷きあげて貴樣たちに好き正月をさせるぞと、
伊皿子
(
いさらご
)
あたりの貧乏人を喜ばして、大晦日を當てに大呑みの場處もさだめぬ。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今日
(
こんにち
)
では高輪のあたりも開け切って、ほとんど昔のおもかげを失ってしまったが、江戸の絵図を見ればすぐにわかる通り、江戸時代から明治の初年にかけて高輪や
伊皿子
(
いさらご
)
の山の手は
穴
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大沼竹渓の墳墓は芝区
三田台裏町
(
みただいうらまち
)
なる
法華
(
ほっけ
)
宗妙荘山薬王寺の
塋域
(
えいいき
)
にある。
今茲
(
ことし
)
甲子の歳八月のある日、わたくしは
魚籃坂
(
ぎょらんざか
)
を登り、電車の
伊皿子
(
いさらご
)
停留場から左へ折れる静な裏通に薬王寺をたずねた。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そして京姫は祖先の千姫と同じように、一生暗い運命を背負わされて、美しさを
伊皿子
(
いさらご
)
の化物屋敷に埋め、世の嘲笑と指弾の的になって淋しい一生を終りました。
奇談クラブ〔戦後版〕:06 夢幻の恋
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
二三年前に上野の音楽学校を卒業した
或
(
あ
)
る婦人が、自分の家でピアノと声楽を教えると云う話を聞き、この方は毎日芝の
伊皿子
(
いさらご
)
まで一時間ずつ授業を受けに行くのでした。
痴人の愛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
総領と名のる火の玉がころがるとは知らぬか、やがて巻きあげて貴様たちに好き正月をさせるぞと、
伊皿子
(
いさらご
)
あたりの貧乏人を喜ばして、大晦日を当てに大呑みの場処もさだめぬ。
大つごもり
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
江戸表の芝の
伊皿子
(
いさらご
)
を引き払って、この小倉へ移って来るまでも、そういう女性が彼の陰にいたことなどは、角兵衛はつい先頃まで知らずにいたので、自分の
迂濶
(
うかつ
)
に呆れると共に
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
總領
(
そうりよう
)
と
名
(
な
)
のる
火
(
ひ
)
の
玉
(
たま
)
がころがるとは
知
(
し
)
らぬか、やがて
卷
(
ま
)
きあげて
貴樣
(
きさま
)
たちに
好
(
よ
)
き
正月
(
しやうぐわつ
)
をさせるぞと、
伊皿子
(
いさらご
)
あたりの
貧乏人
(
びんぼうにん
)
を
喜
(
よろこ
)
ばして、
大晦日
(
おほみそか
)
を
當
(
あ
)
てに
大呑
(
おほの
)
みの
塲處
(
ばしよ
)
もさだめぬ。
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
伊皿子
(
いさらご
)
の「月の
岬
(
みさき
)
」の家へ帰ってから、小次郎は、
主
(
あるじ
)
の岩間角兵衛にたずねた。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
余五郎どのの死骸が発見されたのは、例の芝
伊皿子
(
いさらご
)
の寺の裏山でした。
宮本武蔵:07 二天の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
佐々木小次郎が江戸の住居は、細川藩の重臣で岩間角兵衛が邸内の
一棟
(
ひとむね
)
——その岩間の私宅というのは、
高輪
(
たかなわ
)
街道の
伊皿子
(
いさらご
)
坂の中腹、俗に「月の
岬
(
みさき
)
」ともいう地名のある高台で、門は赤く塗ってある。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
伊
漢検準1級
部首:⼈
6画
皿
常用漢字
小3
部首:⽫
5画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“伊皿子”で始まる語句
伊皿子坂
伊皿子台町
伊皿子台
伊皿子辺
伊皿子台上