“塋域”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えいいき54.5%
えいゐき36.4%
はかしょ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治三年九月に香以は病に臥して、十日に瞑目めいもくした。年四十九。法諡ほうしは梅余香以居士。願行寺なる父祖の塋域えいいきに葬られた。遺稿の中に。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
墓は門を入つて右に折れて往く塋域えいゐきにある。上に佛像を安置した墓の隣に、屋盖形やねがたのある石が二基並んで、南に面して立つてゐる。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
ふと一等墓地の中に松桜を交え植えたる一画ひとしきり塋域はかしょの前にいたり、うなずきて立ち止まり、かきの小門のかんぬきうごかせば、手に従って開きつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)