仲間ちうげん)” の例文
引込ひつこませる、とみづ出花でばなふのでもおきみはさすがに武家ぶけ女房にようばう仲間ちうげんはだいたものを無理むりようとはしなかつた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
いまとちがつて、仲間ちうげんか折助でなけりや当時の人たちは、滅多に焼酎なんか飲まなかつた。たゞ、夏のうち丈け、暑気払ひと称して、愛飲した。
吉原百人斬り (新字旧仮名) / 正岡容(著)
告て臺所だいどころへ下り所化しよけへもあつく禮をのべ居たる處へ奧の方より侍僧じそう出來いできたり明日は未明みめいの御供そろひにて相良まで御出あるにより陸尺ろくしやく仲間ちうげん支度したくすべしと申渡しけるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さて、はなしなか物語ものがたり、わづらはしいからはぶく、……いはひ仲間ちうげんども一座いちざ酒宴しゆえん成程なるほど元二げんじ仕組しくんだとほり、いづれも持寄もちよりで、國々くに/″\はなしをはじめた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
見てかく馴々敷なれ/\しくそばより種々いろ/\と申なるべしと思ひ内心には甚だ怖恐おそれしなれども爰ぞ我身の一大事一生懸命にひぢを張落付たるていにて我等は行先未だ決せず其譯はわれ召使めしつかひたる仲間ちうげんに貯への金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
傳平でんべいふもの請人うけにんひとし仲間ちうげん住込すみこんでたのであつた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)