仲々なか/\)” の例文
不知庵主人フチアンシユジンやくりしつみばつたいする批評ひゝやう仲々なか/\さかんなりとはきゝけるが、病氣びやうき其他そのたことありて今日こんにちまでにたるはわづか四五種しごしゆのみ
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
わたくしだつて、其樣そんな無鐵砲むてつぽうことはない、この工夫くふうは、大佐閣下たいさかくか仲々なか/\巧妙うまい感心かんしんなすつたんです。』と意氣いき昂然こうぜんとして
「はい、仲々なか/\らちがあきません。もう、とほくの山々やま/\ゆきがふつたつていひますのに」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
すこ無謀むぼうにはぎはせぬかと氣付きづいたので、むし此邊このへん一泊いつぱくせんと、此事このこと武村兵曹たけむらへいそうかたると、武村兵曹たけむらへいそう仲々なか/\かない
けれど仲々なか/\かうとはしません。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
ちかやうでも海上かいじやうの三容易ようゐでない、無限むげん大海原おほうなばらたゞよつてつたあひだこそ、しまさへ見出みいだせば、たゞちにたすかるやうかんがへてつたが、仲々なか/\左樣さうかぬ。