-
トップ
>
-
不愛想
>
-
ぶあいさう
其の
位だから
變な
赤い
顏もして
餘計に
不愛想にも
見えるのであつたが、
後には
相應に
時候の
挨拶もいへるやうに
成つたとお
品は
能く
勘次へ
語つたのである。
イワン、デミトリチは
初めの
中は
院長が
野心でも
有るのでは
無いかと
疑つて、
彼に
左右遠ざかつて、
不愛想にしてゐたが、
段々慣れて、
遂には
全く
素振を
變へたので
有つた。
「それはそれとして、今日になつて急に
不愛想になつたのは、どういふわけだ」
「いや、薬なぞは用ひるまでもありません。」蛮僧は
不愛想に、かう答へた。
假令身にかへ
命にかへても
盡くし
參らする
心なるを、よしなき
御遠慮はお
置き
下されたしと
恨み
顏なり、これ
程までに
思ひくるゝ、
其心知らぬにも
有らぬを、この
頃の
不愛想我が
心の
悶ゆるまゝに