トップ
>
三尺
>
さんじゃく
ふりがな文庫
“
三尺
(
さんじゃく
)” の例文
重二郎も振返り/\出て
往
(
ゆ
)
きました。其の跡へ入って来たのは怪しい
姿
(
なり
)
で、猫の
腸
(
ひゃくひろ
)
のような
三尺
(
さんじゃく
)
を締め、
紋羽
(
もんぱ
)
の
頭巾
(
ずきん
)
を
被
(
かぶ
)
ったまゝ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何と
御坊
(
ごぼう
)
。——資治卿が
胴袖
(
どてら
)
に
三尺
(
さんじゃく
)
もしめぬものを、大島守
其
(
そ
)
の
装
(
なり
)
で、馬に
騎
(
の
)
つて、資治卿の
駕籠
(
かご
)
と、
演戯
(
わざおぎ
)
がかりで
向合
(
むかいあ
)
つて、どんなものだ、とニタリとした事がある。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
部屋は普通家屋の内部に見られるような
方形
(
ほうけい
)
をなしたものではなく、三角なりにゆがんでいて、扉のとれた
開
(
あ
)
け放しの入口から、
真直
(
まっすぐ
)
に幅
三尺
(
さんじゃく
)
ばかり、長さ一、二
間
(
けん
)
ほどが板敷。
勲章
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
三尺
(
さんじゃく
)
帯の腰に挟んである草履をおろして、ビタつく足を突っかけた。——そして、流れのそばを去りかけると、ふいに、こらえていた笑いを放つような声が、頭の上から彼を驚かした。
銀河まつり
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
と
三尺
(
さんじゃく
)
の間へ
揷
(
はさ
)
んで来た物に巻いて有る手拭をくる/\と取り、前へ突付けたのは百姓の持つ
利鎌
(
とがま
)
の
錆
(
さび
)
の付いたのでございます。
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
三尺
(
さんじゃく
)
を腰低く前にて結びたる
遊
(
あそ
)
び
人
(
にん
)
らしき男一人、両手は
打斬
(
うちき
)
られし如く両袖を落して、少し
仰向
(
あおむき
)
加減に大きく口を明きたるは、春の
朧夜
(
おぼろよ
)
を
我物顔
(
わがものがお
)
に
咽喉
(
のど
)
一杯の声張上げて
投節
(
なげぶし
)
歌ひ行くなるべし。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
と云いながらずっと出た男の
姿
(
なり
)
を見ると、
紋羽
(
もんぱ
)
の綿頭巾を
被
(
かむ
)
り、
裾短
(
すそみじか
)
な
筒袖
(
つゝそで
)
を
着
(
ちゃく
)
し、
白木
(
しろき
)
の
二重廻
(
ふたえまわ
)
りの
三尺
(
さんじゃく
)
を締め、
盲縞
(
めくらじま
)
の股引腹掛と云う
風体
(
ふうてい
)
。
闇夜の梅
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
旱魃
(
ひでり
)
の氷屋か貧乏人が
無尽
(
むじん
)
でも取ったというようににやり/\と笑いながら、懐中から
捲出
(
まきだ
)
したは、鼠色だか皮色だか訳の分らん
胴巻様
(
どうまきよう
)
の
三尺
(
さんじゃく
)
の中から
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
と云いながら
四辺
(
あたり
)
を見ましたが、手頃の棒が有りませんから、
三尺
(
さんじゃく
)
を締め直して梯子の
上
(
あが
)
り
端
(
はな
)
まで来ると、上り端に六尺や半棒木太刀などが掛って居ります。
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
娘は
頻
(
しき
)
りに新吉の顔を横眼で
見惚
(
みと
)
れて居ると、
何
(
ど
)
う云う事でございますか、お久の墓場の樒の揷して有る間から一匹出ました蛇の、長さ
彼
(
か
)
れ
是
(
こ
)
れ
三尺
(
さんじゃく
)
ばかりもあるくちなわが
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
尺
常用漢字
小6
部首:⼫
4画
“三尺”で始まる語句
三尺帯
三尺角
三尺帶
三尺戸
三尺許
三尺四方