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三寶
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さんばう
根を
拔いてストンと
貴女、
靴の
裏を
飜して
遁げた、
遁げると
成ると
疾い
事!……
卷狩へ
出る
猪ですな、
踏留まつた
學生を
突退けて、
眞暗三寶に
眞先へ
素飛びました。
相願はれ候
如何計ひ申さんといふに天一坊は
許すと計り言葉少なに言放せば大膳は
鍵取出し二品を取出し
三寶に
載持出伊豆守殿の前に
差置にぞ伊豆守殿初め重役の面々各々
手水して先御墨附を
盡すべし
率主從の
契約盃盞遣さんと云ばこの時
兼て用意の
三寶に
土器を
載藤井左京持出て天一坊の前に
差置ば土器取あげ一
獻を
飮干て伊賀亮へ
遣す時に伊賀亮は
頭を
上つく/\と天一坊の
面貌を
森の
下に
入るよとすれば
呀、
眞暗三寶黒白も
分かず。