三寶さんばう)” の例文
新字:三宝
いてストンと貴女あなたくつうらかへしてげた、げるとるとはやこと!……卷狩まきがりゐのしゝですな、踏留ふみとまつた學生がくせい突退つきのけて、眞暗まつくら三寶さんばう眞先まつさき素飛すつとびました。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
相願はれ候如何いかゞはからひ申さんといふに天一坊はゆるすと計り言葉少なに言放せば大膳はかぎ取出し二品を取出し三寶さんばうのせ持出もちいで伊豆守殿の前に差置さしおくにぞ伊豆守殿初め重役の面々各々手水てうづして先御墨附を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
盡すべしいざ主從の契約けいやく盃盞さかづきつかはさんと云ばこの時かねて用意の三寶さんばう土器かはらけのせ藤井左京持出て天一坊の前に差置さしおけば土器取あげ一こん飮干のみほして伊賀亮へつかはす時に伊賀亮はかしらあげつく/\と天一坊の面貌めんばう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
もりしたるよとすれば眞暗まつくら三寶さんばう黒白あやめかず。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)