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一揖
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いちいふ
ふりがな文庫
“
一揖
(
いちいふ
)” の例文
袖
(
そで
)
を
捲
(
ま
)
いて
面
(
おもて
)
を
拂
(
はら
)
へば、
遙
(
はるか
)
に
其
(
そ
)
の
雲
(
くも
)
の
中
(
なか
)
に、
韓湘
(
かんしやう
)
あり。
唯一人
(
たゞいちにん
)
、
雪
(
ゆき
)
を
冒
(
をか
)
して
何處
(
いづこ
)
よりともなく、やがて
馬前
(
ばぜん
)
に
來
(
きた
)
る。
其
(
そ
)
の
蓑
(
みの
)
紛々
(
ふん/\
)
として
桃花
(
たうくわ
)
を
點
(
てん
)
じ、
微笑
(
びせう
)
して
一揖
(
いちいふ
)
す。
叔公
(
をぢさん
)
其
(
そ
)
の
後
(
のち
)
はと。
花間文字
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「我輩も実に其議論の主張者でありますが、既に発議者よりの要求ある以上は、発議者をして充分に言はんとする所を
尽
(
ことごと
)
くさしめん為め、
謹
(
つゝしん
)
で自ら退席致します」
一揖
(
いちいふ
)
して出で去れり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
としも告げ、
一揖
(
いちいふ
)
をして
晶子詩篇全集拾遺
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
と互に
一揖
(
いちいふ
)
する。
雲は天才である
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
その
某月
(
ぼうげつ
)
の
半
(
なか
)
ばに、
今度
(
こんど
)
は、
鼠
(
ねずみ
)
が
周南
(
しうなん
)
の
室
(
しつ
)
へ
顯
(
あら
)
はれた。もの/\しく
一揖
(
いちいふ
)
して
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
之を機会に梅子は
椅子
(
いす
)
を離れつ「失礼」と
一揖
(
いちいふ
)
して
温柔
(
しとや
)
かに出で行けり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
窓
(
まど
)
で、
彼
(
かれ
)
が
帽
(
ばう
)
を
脱
(
ぬ
)
ぐのに、
驛員
(
えきゐん
)
は
擧手
(
きよしゆ
)
して
一揖
(
いちいふ
)
した。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼は
一揖
(
いちいふ
)
して去れり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
“一揖”の意味
《名詞》
軽く一礼すること。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
揖
漢検準1級
部首:⼿
12画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥