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一喝
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いつかつ
ふりがな文庫
“
一喝
(
いつかつ
)” の例文
すると菊池は
眉
(
まゆ
)
を挙げながら、「
譃
(
うそ
)
だよ、君」と
一喝
(
いつかつ
)
した。僕は勿論さう云はれて見れば、「ぢや譃だらう」と云ふ
外
(
ほか
)
はなかつた。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と
膠
(
にべ
)
もなく、
一喝
(
いつかつ
)
をしたかと
思
(
おも
)
ふと、
仙人
(
せんにん
)
どのと
覺
(
おぼ
)
しき
姿
(
すがた
)
、
窓
(
まど
)
から
飛
(
と
)
んで
雲
(
くも
)
の
中
(
なか
)
、
山
(
やま
)
へ
上
(
のぼ
)
らせたまひけり。
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
早くも「中止」の
一喝
(
いつかつ
)
に
逢
(
あ
)
ひしことなりとぞ、是れには二階の左側に陣取れる一群の反対者も、手を
拍
(
う
)
つて
哄笑
(
こうせう
)
せしにぞ、警視は
頬
(
ほゝ
)
を
脹
(
ふくら
)
して
暫
(
し
)
ばし座りも得せざりしと云ふ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
北高和尚はすこしも
惧
(
おそ
)
るゝいろなく口に
咒文
(
じゆもん
)
を
唱
(
となへ
)
大声
(
たいせい
)
一喝
(
いつかつ
)
し、
鉄如意
(
てつによい
)
を
挙
(
あげ
)
て飛つく大猫の
頭
(
かしら
)
をうち玉ひしに、かしらや
破
(
やぶ
)
れけん血ほどはしりて
衣
(
ころも
)
をけがし、
妖怪
(
えうくわい
)
は
立地
(
たちどころ
)
に
逃去
(
にげさ
)
りければ
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
禪師
(
ぜんじ
)
見給
(
みたま
)
ひて、やがて
禪杖
(
ぜんぢやう
)
を
拿
(
とり
)
なほし、
作麽生
(
そもさん
)
何所爲
(
なんのしよゐ
)
ぞと
一喝
(
いつかつ
)
して、
他
(
かれ
)
が
頭
(
かうべ
)
を
撃
(
うち
)
たまへば、たちまち
氷
(
こほり
)
の
朝日
(
あさひ
)
に
逢
(
あ
)
ふが
如
(
ごと
)
く
消
(
き
)
え
失
(
う
)
せて、かの
青頭巾
(
あをづきん
)
と
骨
(
ほね
)
のみぞ
草葉
(
くさば
)
にとゞまりける。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
北高和尚はすこしも
惧
(
おそ
)
るゝいろなく口に
咒文
(
じゆもん
)
を
唱
(
となへ
)
大声
(
たいせい
)
一喝
(
いつかつ
)
し、
鉄如意
(
てつによい
)
を
挙
(
あげ
)
て飛つく大猫の
頭
(
かしら
)
をうち玉ひしに、かしらや
破
(
やぶ
)
れけん血ほどはしりて
衣
(
ころも
)
をけがし、
妖怪
(
えうくわい
)
は
立地
(
たちどころ
)
に
逃去
(
にげさ
)
りければ
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“一喝”の意味
《名詞》
禅宗で悟りを得させるための叱咤。
大声で咜ること。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
喝
常用漢字
中学
部首:⼝
11画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥