“わざもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
業物75.4%
業刀14.0%
作物1.8%
利剣1.8%
利劍1.8%
利劔1.8%
尤物1.8%
逸物1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
妹は交番へ行く途中をたくみに兇器をどこかへかくしたのだ——磨ぎ澄まされた業物わざものなら、大して眼につく程の血痕など附着する心配はない。
撞球室の七人 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
山東笠さんとうがさを日除けにかぶり、青紗あおしゃの袖無し、麻衣あさごろも脚絆きゃはん麻鞋あさぐつの足ごしらえも軽快に、ただ腰なる一腰ひとこしのみは、刀身なかみのほども思わるる業刀わざものと見えた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
受て省愼置事たしなみおくこと天晴あつぱれの心懸なりと思はれ又其儘元の通りに仕舞てそれより大小二こし九寸五分まで能々よく/\改めらるゝにいづれも天晴れの作物わざものにして尋常の武士さぶらひの所持し難き程の道具なり因て越前守殿彌々いよ/\かんじられお政へ向ひ其方をつと文右衞門が無實の罪にて入牢じゆらう致せしとは如何なる事なるや一々申立よとありしにお政は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
利剣わざもののあらば切りてん。
晶子詩篇全集拾遺 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
ピータ れもおまへ隨意的えいやうにはやせぬがや。しも其樣そないなことがあれば、この利劍わざもの引拔ひきぬかいでかいの。こりゃかんければならん場合ばあひぢゃとさへおもうたら、わしゃひとくるこっちゃない。
馬の背に跨がる心得もあり、長い利劔わざものを手にするすべも弁へ、まだその上に若干のたしなみもある……何をしようと、ひとに憚るところはありませんのさ!
三日で済む苦しみを一週間に引延すだけの事なら、いっそ早く片付けた方がましではあるまいか? 隣ののそばに銃もある、而も英吉利製イギリスせい尤物わざものと見える。一寸ちょッと手を延すだけの世話で、直ぐらちが明く。
こゝに脊負しょってるこれを覚えて置け、刀屋になるのなら是を覚えて置かなければならんぜ、粟田口國綱という勝れた逸物わざものだ、刀屋にならば能く覚えて置け、五ろう入道寳龍齋正宗にゅうどうほうりゅうさいまさむね伯耆ほうき安綱やすつな