“安綱”の読み方と例文
読み方割合
やすつな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「本阿弥様が申しまするには、この刀は伯耆ほうき安綱やすつなであろうとのことでござりまする」
こゝに脊負しょってるこれを覚えて置け、刀屋になるのなら是を覚えて置かなければならんぜ、粟田口國綱という勝れた逸物わざものだ、刀屋にならば能く覚えて置け、五ろう入道寳龍齋正宗にゅうどうほうりゅうさいまさむね伯耆ほうき安綱やすつな
躑躅つつじさきの古屋敷で、酒乱の神尾主膳に脅迫きょうはくされた時、伯耆ほうき安綱やすつなの名刀を抜いて迫りきたる神尾主膳、それを逃れて走り下りた二階の階段、そこには善悪邪正いずれとも判別しかねる人がいた。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)