“まんしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
慢心58.3%
満身16.7%
滿身16.7%
満清8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけには宜道ぎだう意味いみがよくわからなかつた。かれこの生若なまわかあをあたまをしたばうさんのまへつて、あたかも一低能兒ていのうじであるかのごと心持こゝろもちおこした。かれ慢心まんしん京都きやうと以來いらいすで銷磨せうまつくしてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「しまった。もう、いけない」帆村は、もうこれまでと思い、棒を握ったまま、満身まんしんの力をいれて、ぐっと手もとへひっぱった。
人造人間エフ氏 (新字新仮名) / 海野十三(著)
遠慮ゑんりよをされるとくゝるほどに何事なにごとだまつて年上としうへこともの奧樣おくさますつとお羽織はをりをぬぎて、千葉ちば背後うしろより打着うちきたまふに、人肌ひとはだのぬくみ氣味きみわるく、麝香じやこうのかをり滿身まんしんおそひて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
望むべからずこれを大きく論ずれば、の支那の事だ、支那の今日の有様を見るに、何としても満清まんしん政府をあのままに存じておいて、支那人を文明開化に導くなんと云うことは、コリや真実無益な話だ。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)