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ちうじつ
抱へ置しことありと云ふに大岡殿其傳吉は其方
召抱へ中平常の
行状委敷云上よとあるに此者
儀初の程は
米搗に召抱へし所至つて
正路忠實の者故二階の
客の
取扱ひを申付此役を
然うして
失敗でもして、
一人寂しく
歩いて
居ると、あゝ、あの
時、
二人連で
後から
來た
活東と
花舟と、あゝ、
二人共死んで
了つた。
茶店の
息子も
能く
忠實に
働いて
呉れたが、あれも
死んだ。
実に一行が
首尾克く
探検の
目的を達するを得たるは、
忠実勇壮なる人夫の力大に
与つて
力ありとす。
戸倉を出立して七里の
山路を
過ぎ、
花咲峠の険を
越えて川塲湯原村に
来り
泊す、此地に於て生死を共にし
寝食を同じくしたる人夫等十五名と
相別るることとなり、衆皆其
忠実冒険